令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.6は、レディーミクストコンクリートの配合に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
配合の基本は、単位水量・水セメント比・スランプをできるだけ小さくすることです。
問われるのは、空気量も同じように小さくしてよいかどうかです。
引っかけは、3つの「小さく」に空気量を紛れ込ませる形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内でできるだけ少なくする | ○(正しい) | 水が多いと乾燥収縮・ブリーディングが増える |
| ⑵ 水セメント比は、強度や耐久性等を満足する値の中から最も小さい値を選定する | ○(正しい) | 小さいほど強度と耐久性が高い |
| ⑶ スランプは、施工ができる範囲内でできるだけ小さくなるようにする | ○(正しい) | 大きいほど材料分離を起こしやすい |
| ⑷ 空気量は、凍結融解作用を受ける場合にはできるだけ少なくするのがよい | ×(誤り) | 凍結融解を受ける場合こそAE剤で適切な空気量を確保する。少なくすると凍害を受けやすい |
単位水量・水セメント比・スランプは、いずれも大きいと不利になるため「できるだけ小さく」が原則です。
空気量だけは事情が違います。
凍結融解作用を受けるコンクリートでは、AE剤で微細な空気泡を連行し、適切な空気量を確保します。空気量を少なくすると凍害を受けやすくなり、⑷は向きが逆です。
ただし空気量を増やすほどよいわけではなく、多すぎると強度が落ちるため、確保するのは所定の範囲です。
⑴〜⑶は原則どおりの正しい記述です。
この問題に出た4項目を、小さくするか確保するかで分けると次のとおりです。
| 項目 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 単位水量 | できるだけ小さく | 乾燥収縮・ブリーディングを減らす |
| 水セメント比 | できるだけ小さく | 強度・耐久性を確保する |
| スランプ | できるだけ小さく | 材料分離を防ぐ |
| 空気量 | 所定の範囲を確保 | 凍結融解による膨張圧を逃がす |
3つが「小さく」で空気量だけ「確保」と押さえると、逆転の引っかけを見抜けます。
問題:空気量は、凍結融解作用を受ける場合にはできるだけ少なくするのがよい。
〇か×か。
答え:×
AE剤で所定の空気量を確保します。少ないと凍害を受けやすくなります。
問題:単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内でできるだけ少なくする。
〇か×か。
答え:〇
水が多いと乾燥収縮やブリーディングが増えます。
> 令和4年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。配合の考え方は標準的な内容で、最新の示方書で確認してください。
このサイトについて