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令和4年度(前期)2級土木施工管理技士 No.5を解説、耐凍害性を高める混和剤

令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.5は、コンクリートの耐凍害性の向上を図る混和剤に関する問題です。4つのうち、適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

混和剤は、薬剤の名前と役目が一対一で対応します。

問われるのは、凍結融解に効く混和剤がどれかです。

引っかけは、役目の違う混和剤を並べて選ばせる形で作られています。

※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当なもの)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
⑴ 流動化剤×(該当しない)水量を増やさずスランプを大きくする混和剤。耐凍害性のためではない
⑵ 収縮低減剤×(該当しない)乾燥収縮によるひび割れを抑えるための混和剤
⑶ AE剤○(適当)微細な独立した空気泡を連行し、凍結時の膨張圧を逃がす
⑷ 鉄筋コンクリート用防錆剤×(該当しない)塩化物イオンによる鉄筋の腐食を抑えるための混和剤

選択肢3のポイント(ここが正解)

コンクリートが凍害を受けるのは、内部の水が凍って体積が増え、その圧力が組織を壊すためです。

AE剤は、練混ぜのときに直径数十〜数百μmの独立した微細な空気泡をコンクリート中に連行します。

この空気泡が水の凍結による膨張圧の逃げ場になるため、AE剤は耐凍害性を高めます

⑴の流動化剤はワーカビリティー、⑵の収縮低減剤は乾燥収縮、⑷の防錆剤は鉄筋の腐食が対象で、いずれも凍害とは狙いが違います。

混和剤は名前に目的が表れているものが多く、名前と役目の対応で判断できます。

混和剤の名前と役目

この問題に出た混和剤を、何を防ぐかで並べると次のとおりです。

混和剤主な役目
AE剤微細な空気泡を連行し、耐凍害性とワーカビリティーを高める
流動化剤単位水量を増やさずにスランプを大きくする
収縮低減剤乾燥収縮によるひび割れを抑える
鉄筋コンクリート用防錆剤塩化物イオンによる鉄筋の腐食を抑える

凍害と結びつくのは空気泡を連行する混和剤だけです。

覚え方

  • 耐凍害性はAE剤。微細な独立空気泡が凍結膨張圧の逃げ場になる
  • 流動化剤=水量を増やさずスランプを大きくする
  • 収縮低減剤=乾燥収縮のひび割れを抑える
  • 防錆剤=塩化物イオンによる鉄筋腐食を抑える

理解度チェック

問題:コンクリートの耐凍害性を高める混和剤は、AE剤である。

〇か×か。

答え:

連行された微細な空気泡が、凍結による膨張圧の逃げ場になります。

問題:流動化剤は、単位水量を増やさずにスランプを大きくする混和剤である。

〇か×か。

答え:

耐凍害性のための混和剤ではありません。

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出典・参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和4年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期・種別:土木) 問題・正答肢」
  • AE剤・混和剤の分類:コンクリート標準示方書(土木学会)

※ 問題文は転載していません。混和剤の分類は標準的な内容で、最新の示方書で確認してください。

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