令和8年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問15は、電磁波の基本的な性質に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。
この問題は、電磁波について 波長と周波数の関係・紫外線とセルの材質・マイクロ波の波長と健康影響・中波の波長域と用途・レーザーのクラス分けという、幅広い基礎知識を一度に問うものです。
引っかけの核心はただ一点で、波長と周波数を「比例」だと書いているところにあります。
両者は光の速さを介した反比例の関係なので、ここを覚えていれば即座に切れます。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 波長と周波数を比例関係とし、波長が長いほど周波数が大きいとするのが誤り。両者は反比例で、波長が長いほど周波数は小さい。 |
| 2 | ○(正しい) | 紫外線はガラスに吸収され石英は通すため、紫外領域の吸光光度分析に石英セルを使う、という記述は正しい。 |
| 3 | ○(正しい) | マイクロ波は赤外線より波長が長く、白内障やリンパ球減少を起こす、という記述は正しい。 |
| 4 | ○(正しい) | 中波の波長域は100m〜1000mで主にAMラジオ放送に使う、という記述は正しい。 |
| 5 | ○(正しい) | レーザー製品はクラス1からクラス4まで分けられ、波長域は180nm〜1mmにある、という記述は正しい。 |
電磁波では、波が1秒間に振動する回数が周波数、波1個分の長さが波長です。この2つは、光の速さ(真空中で一定)を間にはさんでつながっています。
速さ=周波数×波長という関係なので、速さが一定なら、片方が大きくなればもう片方は小さくなります。
つまり波長と周波数は反比例の関係です。選択肢1は、これを「比例関係にあり、波長の長い電磁波ほど周波数が大きい」と、関係も向きも逆に述べているため誤りです。
正しくは、波長が長い電磁波ほど周波数は小さくなります。
電波(波長が長い)は周波数が小さく、紫外線やX線(波長が短い)は周波数が大きい、と具体例で押さえると向きを取り違えません。
問題:電磁波の波長が長くなると、周波数はどうなるか。
小さくなります。電磁波の速さは一定で、速さ=周波数×波長の関係があるため、波長と周波数は反比例します。波長が長いほど周波数は小さく、波長が短いほど周波数は大きくなります。
問題:マイクロ波は赤外線と比べて波長が長いか短いか。また、どんな健康影響があるか。
マイクロ波は赤外線よりも波長が長い電磁波です。健康影響としては、白内障やリンパ球の減少などが知られています。
出典
※ 最終更新:2026年6月