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令和7年8月 作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問16を解説(空気中の放射性物質の捕集)

令和7年8月の作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問16は、空気中の放射性物質の捕集に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、放射性物質を空気から採取するときの採取の場所・高さと、4つの捕集法(液体捕集法・固体捕集法・直接捕集法・冷却凝縮捕集法)の使い分けを問うものです。

引っかけの核心は1点で、直接捕集法を「放射性物質の種類や状態を問わず、何にでも広く使える万能な方法」として書いているところにあります。

直接捕集法は容器にそのまま空気を取り込む方法で、向く対象に限りがあります。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢4(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)単位作業場所ごとに、汚染が発生するおそれのある作業箇所の気流の風下など1以上の箇所で採取する、という採取点の考え方は正しい。
2○(正しい)採取点の高さは床上0.5〜1.5mが望ましく、長時間採取が必要なときは床上2.0m以下で作業に支障のない高さにしてよい、とするのは正しい。
3○(正しい)ガス状物質の捕集には、放射性物質の種類や分析方法に応じて液体捕集法・固体捕集法・直接捕集法・冷却凝縮捕集法を使い分ける、とするのは正しい。
4×(誤り)直接捕集法を「放射性物質の種類や状態にかかわらず広く用いることができる」とするのが誤り。適用できる対象に限りがある。
5○(正しい)冷却凝縮捕集法は氷やドライアイスで試料を凝縮させて捕集し、採取時に温度と相対湿度を測っておく、とするのは正しい。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

直接捕集法は、電離箱や捕集用ガス容器に試料空気をそのまま取り込み、その中の放射性物質の濃度を求める方法です。

空気を容器に閉じ込めるだけなので操作は単純ですが、それは裏を返すと、容器の中で安定して気体のまま存在してくれる対象でなければ使いにくいということです。

そのため直接捕集法が向くのは、揮発性が高く、化学的に安定したガス状のものなどに限られます。

粒子状の放射性物質や、容器内で吸着・反応して失われてしまうものは、そのまま取り込んでも正しく測れません。

こうした対象には、溶解や反応を使う液体捕集法、吸着を使う固体捕集法、冷やして集める冷却凝縮捕集法といった、別の捕集法を選びます。

選択肢4は、この適用範囲の限界を無視して「種類や状態にかかわらず、広く用いることができる」と万能な方法のように書いているため誤りです。

直接捕集法だけ「向く対象が決まっている」と覚えておくと、ここで迷いません。

覚え方

  • ガス状の捕集法は4つ=液体・固体・直接・冷却凝縮(対象と分析法で使い分け)
  • 直接捕集法=容器にそのまま採る=向くのは揮発性が高く安定したガス状(万能ではない)
  • 「種類や状態を問わず広く使える」と書いた捕集法は誤りを疑う
  • 放射性物質の採取点の高さ=床上0.5〜1.5m/長時間は2.0m以下まで可

理解度チェック

問題:直接捕集法は、放射性物質の種類や状態にかかわらず、どんな対象にも広く使えるか。

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いいえ。直接捕集法は容器に試料空気をそのまま取り込む方法で、向く対象に限りがあります。揮発性が高く安定したガス状のものなどに適し、粒子状や容器内で失われやすいものには液体・固体・冷却凝縮の各捕集法を選びます。

問題:空気中の放射性ガス状物質を捕集する方法には、どのようなものがあるか。

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液体捕集法・固体捕集法・直接捕集法・冷却凝縮捕集法の4つです。放射性物質の種類や捕集後の分析方法に応じて使い分けます。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング)令和7年8月」公表試験問題 問16・公表正答。
  • 放射性物質の作業環境測定に関する採取・捕集の基準(電離放射線障害防止規則・関係告示/指針)(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。