令和7年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問15は、電磁波(可視光線・赤外線・紫外線・マイクロ波・レーザー)に関する問題です。
5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。
この問題は、電磁波を波長の長さで並べる感覚と、それぞれの健康影響を結びつけられるかを問うものです。
波長は短い側から、紫外線・可視光線(紫から赤)・赤外線・マイクロ波の順に長くなります。
引っかけの核心は1点で、マイクロ波の波長として赤外線域の桁の数字を当てはめてくるところにあります。
波長の単位(nm・µm・mm・m)の桁を取り違えると、そのまま誤りの記述になります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。
正解:選択肢4(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 可視光線の波長はおよそ400nm〜760nmで、短い側が紫、長い側が赤という並びは正しい。 |
| 2 | ○(正しい) | 赤外線は輻射熱でばく露部位の温度を上げ、熱傷を起こすことがあるという記述は正しい。 |
| 3 | ○(正しい) | 紫外線が角膜炎・結膜炎・皮膚紅斑を生じる一方でビタミンDの生成に働くという記述は正しい。 |
| 4 | ×(誤り) | マイクロ波の波長を1µm〜100µmとするのが誤り。これは赤外線域の波長で、マイクロ波はおよそ1mm〜1mとずっと長い(組織を加熱する作用がある点は正しい)。 |
| 5 | ○(正しい) | レーザー製品が危険性の最も小さいクラス1から最も大きいクラス4まで区分されるという記述は正しい。 |
電磁波を波長の長い順に並べると、マイクロ波は赤外線よりさらに長い側にあります。
マイクロ波の波長はおよそ1mm〜1mで、通信や加熱(電子レンジなど)に使われ、照射部位の組織を加熱する作用があります。
この「加熱する作用がある」という後半部分は正しい記述です。
誤っているのは波長の数値です。選択肢4は波長を1µm〜100µmとしていますが、これは赤外線の波長域であって、マイクロ波の波長ではありません。
1µmは1mmの1000分の1なので、桁が3桁ずれています。
後半の作用の説明が正しいだけに見落としやすいですが、波長の桁が赤外線域にすり替わっている一点で、この記述はマイクロ波の説明としては成り立たないことになります。
問題:通信などに使われるマイクロ波の波長は、およそ1µm〜100µmの範囲にあるといってよいか。
いいえ。1µm〜100µmは赤外線域の波長です。マイクロ波の波長はおよそ1mm〜1mで、赤外線よりも長い側にあります。組織を加熱する作用がある点は正しいので、誤っているのは波長の数値の部分です。
問題:紫外線・可視光線・赤外線・マイクロ波を、波長が短いものから長いものへ並べるとどうなるか。
紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波の順です。可視光線の中ではさらに紫が短く赤が長く、その外側に紫外線(短波長側)と赤外線(長波長側)が、いちばん長い側にマイクロ波が位置します。
出典
※ 最終更新:2026年6月