作業環境測定士 独学ノート
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令和7年2月 作業環境測定士試験 労働衛生一般 問14を解説(酸素欠乏症・硫化水素中毒)

令和7年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問14は、酸素欠乏症と硫化水素中毒に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、酸素欠乏症の症状や重症度を左右する要因と、硫化水素という気体の性質・中毒症状を問うものです。

酸素濃度の低下で現れる初期症状、滞在時間や活動の激しさが重症度に効くこと、硫化水素の臭い・色・比重・刺激作用といった基本がそろっています。

引っかけの核心は、硫化水素の見た目の説明にあり、無色である気体を「黄色」とすり替えるところに置かれています。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢3(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)酸素濃度が16%以下まで下がると脈拍・呼吸数の増加、吐き気、耳鳴りなどが現れる、という初期症状の説明は正しい。
2○(正しい)酸素欠乏症の重症度がその場にいた時間や身体活動の激しさに左右される、という記述は正しい。
3×(誤り)硫化水素を「腐卵臭のある黄色の気体」とするのが誤り。腐卵臭で比重が空気より大きい点は正しいが、色は無色
4○(正しい)硫化水素が粘膜の水分に溶け、眼・気道・皮膚粘膜を刺激する、という記述は正しい。
5○(正しい)硫化水素の脳神経への影響が高濃度(700ppm程度以上)で生じる、という記述は正しい。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

硫化水素は、卵が腐ったような腐卵臭を持つ気体です。

空気よりも重い(比重が空気より大きい)ため、ピット・槽の底・地下など低いところにたまりやすい性質があります。

臭い・比重・低所滞留という、この問題のほかの部分は正しく書かれています。

誤っているのは色です。硫化水素は無色の気体であり、「黄色の気体」という部分が事実と食い違います。

色がついていないため目で見て察知できず、しかも高濃度では嗅覚が麻痺して臭いも感じにくくなります。

だからこそ「見えない・気づけないまま低所にたまる」点が危険で、ここを「黄色だから見える」かのように誤らせるのがこの肢の狙いです。

覚え方

  • 硫化水素=腐卵臭・無色・空気より重い(色は付かない/見えないから怖い)
  • 空気より重い気体は低所に滞留=ピット・槽底・地下で危険
  • 酸素欠乏症の重症度は、滞在時間と身体活動の激しさで増す
  • 硫化水素の脳神経影響は高濃度(700ppm程度以上)から

理解度チェック

問題:硫化水素は黄色の気体で、目で見て存在を確認できるか。

答えを見る

いいえ。硫化水素は無色の気体で、目で見て存在を確かめることはできません。腐卵臭はありますが、高濃度では嗅覚が麻痺するため臭いも頼りになりません。

問題:硫化水素は空気より軽いので、高い位置にたまりやすいか。

答えを見る

いいえ。硫化水素は比重が空気より大きく、空気より重い気体です。そのため、ピットや槽の底、地下など低いところにたまりやすくなります。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(労働衛生一般)令和7年2月」公表試験問題 問14・公表正答。
  • 酸素欠乏症等防止規則(昭和47年労働省令第42号)(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。