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令和7年2月 作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問2を解説(単位作業場所の設定)

令和7年2月の作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問2は、A測定の単位作業場所の設定に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、単位作業場所を分けるか・一つにまとめるかの判断を中心に問うものです。

判断の基準は作業の種類や作業者の人数ではなく、有害物質の分布が一続きか・分断されているかです。

引っかけの核心は、壁などの仕切りで分布が分断されているのに、「作業者が1人だから一つにまとめてよい」と人数を根拠にしてしまうところにあります。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢5(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)反応装置まわりの作業床のように、平面でなく立体的な場所も単位作業場所になるので正しい。
2○(正しい)発散状況が時間帯で異なるとはっきりしている場合に、時間帯ごとに別の単位作業場所とするのは正しい。
3○(正しい)著しい濃度変動がないか、変動があってもランダムな範囲を単位作業場所の区域とするのは正しい。
4○(正しい)同一区域でも、クロム酸と有機溶剤のように対象物質が異なれば別々の単位作業場所として設定するのは正しい。
5×(誤り)壁で仕切られた調合場所と塗装場所を「作業者が1名だから」一つにまとめたのが誤り。仕切りで分布が分断されるので別々にする

選択肢5のポイント(ここが誤り)

単位作業場所を分けるか一つにまとめるかは、有害物質の分布が一続きか・分断されているかで判断します。誰が何人で作業しているかは、まとめる根拠にはなりません。

選択肢5は、吹付け塗装の場所と塗料を調合する場所が壁で仕切られている状況です。

壁があると、それぞれの場所で発散する有害物質はその区画にとどまり、分布が分断されます。分布が分断されている以上、別々の単位作業場所として設定します

ここで「塗料調合と吹付け塗装を作業者1名で行っていたので、合わせて一つの単位作業場所とした」としているのが誤りです。

作業者が1人で両方の場所を行き来していても、壁による分布の分断は変わりません。

人数は単位作業場所をまとめる理由にならず、判断はあくまで分布で決まる、という一点に集約されます。

覚え方

  • 単位作業場所を分ける基準=有害物質の分布が一続きか・分断か(人数や作業の種類ではない)
  • 壁などの仕切りがある=分布が分断=別々の単位作業場所
  • 作業者が1名でも、仕切りで分かれた場所は一つにまとめない
  • 同一区域でも、対象物質が違えば(クロム酸と有機溶剤)別々に設定

理解度チェック

問題:壁で仕切られた塗料調合場所と吹付け塗装場所を、作業者が1名で行き来している場合、一つの単位作業場所にまとめてよいか。

答えを見る

まとめません。壁で仕切られると有害物質の分布が分断されるため、別々の単位作業場所として設定します。作業者が1名であることは、まとめる根拠になりません。

問題:同一の区域で、クロム酸を含む塗料と有機溶剤を扱う場合、単位作業場所はどう設定するか。

答えを見る

同じ区域でも、対象とする有害物質が異なれば、クロム酸と有機溶剤とで別々の単位作業場所として設定します。物質ごとに分布や測定の対象が異なるためです。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング)令和7年2月」公表試験問題 問2・公表正答。
  • 作業環境測定基準(昭和51年労働省告示第46号)第2条(単位作業場所・A測定)(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。