令和6年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問2は、化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)に関する問題です。
5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。
この問題は、GHSの基本を広く問うものです。
化学品を危険有害性クラスごとの基準で区分に分類すること、ラベルの記載項目、注意喚起語の「危険」と「警告」、SDSの記載事項といった、GHSの仕組みの各パーツが題材になっています。
引っかけの核心は1点で、危険有害性区分の数字の大小と、危険有害性の程度の大小の向きが逆になっているところです。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。GHSの考え方はGHSの基本(絵表示・区分・ラベル)でも解説しています。
正解:選択肢2(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 危険有害性クラスごとに定めた分類基準に従って区分に分類する、というGHSの基本の流れどおりなので正しい。 |
| 2 | ×(誤り) | 区分の数字が大きいほど程度が大きいとするのが誤り。数字が小さい区分1ほど程度が大きい。大小の向きが逆。 |
| 3 | ○(正しい) | ラベルの記載項目を、名称・注意喚起語・絵表示・危険有害性情報・注意書き・供給者情報の6項目とするのは正しい。 |
| 4 | ○(正しい) | 注意喚起語は「危険」と「警告」の2種類で、重大性が高い側に「危険」、低い側に「警告」を充てるので正しい。 |
| 5 | ○(正しい) | SDSは「その他の情報」を含む16項目で、情報が入手できない項目もその旨を記し空白にしない扱いとするのは正しい。 |
GHSでは、危険有害性クラスごとに重大さの段階を分け、その段階に区分1・区分2…と番号を付けます。
このとき、数字が小さい区分ほど危険有害性の程度が大きく、数字が大きくなるほど程度はゆるくなります。区分1が一番きつい、という向きで覚えます。
選択肢2は、これを「区分の数字が大きい方が危険有害性の程度が大きい」と、大小を逆にして述べています。
番号の付け方の感覚は、テストの順位と同じく1位が一番上、と考えると取り違えにくくなります。
区分1が最上位の危険有害性、区分2はそれより一段ゆるい、という関係です。
同じ問2の他の記述は、GHSの仕組みをそのまま述べたもので正しい内容です。
区分1が最も程度が大きい、という数字と程度の向きだけを覚えておけば、この一点で正答にたどり着けます。
問題:GHSの危険有害性区分で、区分1と区分2では、どちらが危険有害性の程度が大きいか。
区分1です。数字が小さい区分ほど程度が大きく、数字が大きくなるほど程度はゆるくなります。「区分の数字が大きい方が危険」とするのは大小の向きが逆で誤りです。
問題:GHSの注意喚起語にはどのような種類があり、どちらがより重大な危険有害性を示すか。
「危険」と「警告」の2種類です。重大な危険有害性がある場合に「危険」、それより重大性が低い場合に「警告」を用います。注意喚起語のほか、ラベルには名称・絵表示・危険有害性情報・注意書き・供給者情報を含めます。
出典
※ 最終更新:2026年6月