作業環境測定士 独学ノート
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令和6年2月 作業環境測定士試験 労働衛生一般 問13を解説(騒音防止対策の順序)

令和6年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問13は、騒音に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、騒音の基本を幅広く確認するものです。

基準音圧(20μPa)、騒音計のA特性等価騒音レベル、騒音性難聴の起こり方、そして騒音防止対策の進め方が並びます。

引っかけの核心は最後の1点に集約され、騒音防止対策をどの順番で実施するかがそのまま正誤の分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢5(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)人が聞き取れる最小の音圧20μPaを基準音圧とし、音圧レベルの基準に用いるとするのは正しい。
2○(正しい)聴感が周波数で変わるため、A特性で物理的な音を人が感じる大きさに近づけて表すとするのは正しい。
3○(正しい)等価騒音レベルを、変動する騒音のエネルギー的な平均値でdB表示の量とするのは正しい。
4○(正しい)騒音性難聴を、内耳の蝸牛にある有毛細胞の変性で起こるとするのは正しい。
5×(誤り)3つの対策がある点は正しいが、受音者対策から先に実施する順序が逆。発生源に近い音源対策から進めるのが原則。

選択肢5のポイント(ここが誤り)

騒音防止対策は、音をどこで抑えるかで音源対策・伝ぱ経路対策・受音者対策の3つに大別されます。この3区分そのものは選択肢5でも正しく挙げられています。誤りは、その実施する順序にあります。

選択肢5は、受音者対策・伝ぱ経路対策・音源対策の順で実施するとしています。これは順序が逆です。

正しくは音源対策を先に、次に伝ぱ経路対策、最後に受音者対策の順、つまり発生源に近いところから優先して進めるのが原則です。

発生源で音そのものを小さくできれば、経路でも耳元でも効果が及び、根本的な低減につながるためです。

受音者対策(耳栓などの保護具)は、音源側や経路側で抑えきれない分を補う最後の手段に位置づけられます。

これを最初に持ってくると、発生源を放置したまま個人の防護に頼る形になり、対策の優先順位を取り違えることになります。

なお、状況に応じて複数の対策を組み合わせる点は誤りではありません。

覚え方

  • 騒音防止対策の順序=音源 → 伝ぱ経路 → 受音者(発生源を優先)
  • 受音者対策(耳栓など)は最後の手段/先頭に来たら順序の逆転を疑う
  • 基準音圧は20μPa(音圧レベルの基準)
  • 等価騒音レベル=変動騒音のエネルギー的な平均・単位はdB
  • 騒音性難聴=内耳の蝸牛の有毛細胞の変性で起こる

理解度チェック

問題:騒音防止対策は、受音者対策から先に実施するのが原則か。

答えを見る

いいえ。音源対策・伝ぱ経路対策・受音者対策の順で、発生源に近い音源対策から優先して進めるのが原則です。受音者対策は最後の手段で、状況に応じて複数を組み合わせます。

問題:等価騒音レベルとは何を表す量で、単位は何か。

答えを見る

時間的に変動する騒音レベルを、エネルギー的に平均した値です。単位はdBで表します。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(労働衛生一般)令和6年2月」公表試験問題 問13・公表正答。
  • 騒音障害防止のためのガイドライン(厚生労働省)ほか騒音対策の一般原則。出典は一次資料による。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。