作業環境測定士 独学ノート
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令和6年2月 作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問4を解説(有害物質のB測定)

令和6年2月の作業環境測定士試験 デザイン・サンプリング 問4は、有害物質のB測定に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、B測定の位置・時間・測定値のまとめ方と、どういう場合に行う測定なのかという基本を問うものです。

B測定は、発散源に近接した場所で作業が行われるときに、その近接作業のなかで濃度が最も高くなる作業位置と時間をねらって行う測定です。

引っかけの核心は、「A測定を補完するから、全ての単位作業場所で必ず行う」と取り違えるところにあります。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢2(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)発散源に近接して作業が行われる場合に、濃度が最も高くなると考えられる作業位置とその時間に行う測定、という定義そのもので正しい。
2×(誤り)「A測定を補完するので、全ての単位作業場所で実施する必要がある」とするのが誤り。発散源に近接する作業があるときに行う測定であり、全ての単位作業場所で必須ではない。
3○(正しい)発散源とともに労働者が移動する作業では作業位置が変わるため、B測定をその移動に沿って行うのは正しい。
4○(正しい)検知管5本を10分間に均等な時間間隔で用いた場合、その指示値の算術平均値を測定値とするのは正しい。
5○(正しい)粉じんのA測定で併行測定により求めた質量濃度変換係数を、B測定でも同じ係数として用いるのは正しい。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

B測定は、発散源に近接した場所で作業が行われるときに、その近接作業のなかで有害物質の濃度が最も高くなる作業位置と時間をねらって行う測定です。

最も高い濃度のばく露を取りこぼさないために、A測定の平均的な評価を補う役割をもちます。

ここから「補完だから必ずやる」と読みたくなりますが、それが選択肢2の落とし穴です。

発散源に近接した作業がそもそも無い単位作業場所では、ねらうべき高濃度の作業位置が存在しません。

つまりB測定は、近接作業があるときに行う測定であって、全ての単位作業場所で一律に行う測定ではありません

「A測定を補完する」という性格は正しいのですが、それを「だから全ての単位作業場所で実施する必要がある」と結びつけた点が誤りです。

補完の必要があるのは近接作業がある場所だけで、近接作業のない場所まで対象を広げてはいません。

実施するかどうかは、補完という言葉ではなく近接作業の有無で決まります。

覚え方

  • B測定の発動条件=発散源に近接する作業があるとき(全ての単位作業場所で必須ではない)
  • ねらう位置と時間=近接作業のうち濃度が最も高くなる作業位置・時間
  • 移動する作業なら、作業位置の移動に沿ってB測定を行う
  • 検知管5本なら均等間隔で測り、その算術平均値を測定値にする
  • 粉じんの質量濃度変換係数は、A測定で求めた値をB測定でも共用する

理解度チェック

問題:B測定はA測定を補完する測定だから、全ての単位作業場所で必ず実施しなければならないか。

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いいえ。B測定は、発散源に近接して作業が行われる場合に、その作業のなかで濃度が最も高くなる位置と時間をねらって行う測定です。近接作業のない単位作業場所では行いません。補完という性格は正しくても、全ての単位作業場所で必須というわけではありません。

問題:5本の検知管を用いてB測定を行ったとき、測定値はどう求めるか。

答えを見る

10分間に均等な時間間隔で測定し、5本の検知管指示値の算術平均値を測定値とします。最大値や最後の1本の値ではなく、均等間隔で測った値の平均をとる点が要点です。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(デザイン・サンプリング)令和6年2月」公表試験問題 問4・公表正答。
  • 作業環境測定基準(昭和51年労働省告示第46号)第2条(A測定・B測定)(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。