令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.45は、高さ2m以上の足場の作業床について、労働安全衛生法上で誤っているものを選ぶ問題です。一側足場とつり足場は除くという条件が付いています。
この問題は、労働安全衛生規則が定める作業床の3つの数字を覚えているかを問うものです。幅・床材間の隙間・床材と建地との隙間の3つが、条文に並んで書かれています。
引っかけの核心は、選択肢1の30cmです。この数字は規則の別の条文に出てくるので、覚え違いを誘います。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っているもの)
| 選択肢 | 正誤 | 根拠(第563条第1項) | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 誤り | 第二号イ | 幅は40cm以上。30cmでは足りない |
| 2 | 正しい | 第二号ロ | 床材間の隙間は3cm以下 |
| 3 | 正しい | 第五号 | 転位・脱落しないよう二以上の支持物に取り付ける |
| 4 | 正しい | 第二号ハ | 床材と建地との隙間は12cm未満 |
誤っているのは選択肢1です。
3つの数字は条文に並べて書かれています。
労働安全衛生規則 第563条第1項第二号
つり足場の場合を除き、幅、床材間の隙間及び床材と建地との隙間は、次に定めるところによること。
イ 幅は、四十センチメートル以上とすること。
ロ 床材間の隙間は、三センチメートル以下とすること。
ハ 床材と建地との隙間は、十二センチメートル未満とすること。
3つとも末尾の言い方が違うので、そこも合わせて覚えます。幅は「以上」、床材間は「以下」、建地との隙間は「未満」です。40は以上、3は以下、12は未満と唱えると取り違えません。
選択肢1の30cmは、同じ規則の第524条に出てくる数字です。スレート等の屋根の上で踏み抜きのおそれがあるときに設ける歩み板の幅が30cm以上で、足場の作業床とは別の話です。数字だけ覚えると、この2つが混ざります。
選択肢3の根拠は第五号で、「つり足場の場合を除き、床材は、転位し、又は脱落しないように二以上の支持物に取り付けること」と定められています。1か所だけで留めると、片側が跳ね上がって落ちるためです。
足場の作業床の幅、床材間の隙間、床材と建地との隙間はそれぞれいくらか。
幅は40cm以上、床材間の隙間は3cm以下、床材と建地との隙間は12cm未満です(労働安全衛生規則第563条第1項第二号)。
作業床の床材はいくつの支持物に取り付けるか。
二以上の支持物です。転位したり脱落したりしないようにするためで、1か所だけでは片側が跳ね上がります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月