令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、アロー形のネットワーク工程表を読んで、不適当な記述を選ぶ問題です。作業A〜Kと3本の点線(ダミー)が描かれています。
この問題は、各イベントの最早開始時刻を左から順に埋めていくだけで全部の肢が判定できます。合流するイベントでは入ってくる経路のうち最も遅いほうを取るのが決まりです。
引っかけの核心は、イベント⑦へ作業Eとダミーの2本が入ってくることです。Eだけを見て15日と答えさせるのが選択肢2です。
※ 問題文と図は、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(不適当なもの)
| イベント | 最早開始時刻 | 計算 |
|---|---|---|
| ① | 0日 | 起点 |
| ② | 3日 | 0+A(3日) |
| ③ | 8日 | 3+B(5日) |
| ④ | 4日 | 0+C(4日) |
| ⑤ | 8日 | ③からのダミー8日と、4+D(3日)=7日の大きいほう |
| ⑥ | 17日 | 8+F(9日) |
| ⑦ | 17日 | 8+E(7日)=15日と、⑥からのダミー17日の大きいほう |
| ⑧ | 17日 | 4+G(10日)=14日と、⑥からのダミー17日の大きいほう |
| ⑨ | 23日 | 17+H(6日)、17+I(5日)、17+J(6日)の最大 |
| ⑩ | 26日 | 23+K(3日) |
この表から、不適当なのは選択肢2だと分かります。
作業Hはイベント⑦から始まります。表のとおり⑦の最早開始時刻は17日なので、Hが開始できるのは①から17日後です。選択肢2の「15日後」は誤りです。
15日という数はどこから出るかというと、作業Eだけをたどった8+7=15です。⑦には⑥からのダミーも入っており、そちらが17日で遅いので、遅いほうに合わせることになります。ダミーは日数0ですが、前の作業が終わるまで次を始めないという縛りをそのまま伝えます。
残る4つも表で確かめられます。
選択肢1の26日と選択肢4の17日が、どちらも表の値と一致しています。合っている肢が複数ある計算は、表の作り方が正しい証拠になるので、そこまで確かめてから答えを出します。
複数の作業が合流するイベントの最早開始時刻はどう決めるか。
入ってくる経路それぞれの到達時刻のうち、最も大きい値を取ります。すべての先行作業が終わらないと次へ進めないためです。
ダミー(点線の矢線)の役目は何か。
所要日数0で作業の前後関係だけを表すものです。日数は足しませんが、先行作業の完了を待つという縛りは伝わります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月