令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.3は、三相負荷に三相交流電源をつないだときに流れる電流Iを求める計算問題です。図では40Ωの抵抗3つが三角形に組まれ、線間電圧は200Vと書かれています。
この問題は、負荷の結線がデルタ結線かスター結線かを図から読み取れれば解けます。抵抗3つが三角形につながっていればデルタです。
核心は、求める電流Iが線電流だという点です。抵抗に直接かかる電圧から出るのは相電流なので、そこから1段変換します。
※ 問題文と図は、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(5√3 A)
| 選択肢 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 5/√3 A | √3で割ってしまった値。スター結線と取り違えた形 |
| 2 | 5 A | 相電流のまま答えた値 |
| 3 | 5√3 A | 相電流5Aの√3倍。これが正しい |
| 4 | 15 A | 相電流の3倍。√3ではなく3を掛けた値 |
正しいのは選択肢3です。
手順は2段です。まず抵抗1つに流れる電流(相電流)を出し、次に線電流へ直します。
1段目|相電流を出す
デルタ結線では、抵抗1つの両端に線間電圧がそのままかかります。図の線間電圧は200V、抵抗は40Ωなので、
相電流 = 200 ÷ 40 = 5A
2段目|線電流へ直す
電源から来る1本の線は、三角形の頂点で2つの抵抗へ枝分かれします。この2つの電流は位相が120度ずれているので、単純な足し算にはならず、√3倍になります。
I = √3 × 5 = 5√3 A
したがって答えは選択肢3です。数値でいえば約8.66Aになります。
デルタとスターは、どちらが1倍でどちらが√3倍かが逆になります。
「同じになるほう」と「√3倍になるほう」が入れ替わると押さえると、選択肢1や4に落ちません。選択肢4の15Aは、位相のずれを考えずに3倍した値です。
デルタ結線で線間電圧200V、各相40Ωのとき、線電流はいくらか。
5√3A(約8.66A)です。相電流200÷40=5Aを出し、これを√3倍します。
デルタ結線とスター結線で、√3倍になるのはそれぞれ何か。
デルタ結線は電流、スター結線は電圧です。もう一方はそれぞれ相の値と同じになります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月