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令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.19を解説、壁も光を返す

令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.19は、屋内全般照明の設計に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、照明率が何で決まるかを分かっているかを問うものです。照明率は室指数と、天井・壁・床の反射率で決まります。

壁面の反射率が変われば照明率が変わり、照度も変わります。

正解:選択肢4(壁面の反射率は影響しない)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 光束法は平均照度を求める 全般照明の基本の計算法。適当
2 室指数は照明率の計算に使う 表を引くための値。適当
3 照明率は基準面に達する光束の割合 定義どおり。適当
4 壁面の反射率は影響しない 照明率を通じて影響する。不適当

不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、選択肢2と3が正解の理由をすでに述べているところです。照明率が室指数で決まると認めながら、反射率が効かないとは言えません。

光束法の式はこうです。

E = F × N × U × M ÷ A

E:平均照度〔lx〕 F:ランプ1灯の光束〔lm〕 N:灯数
U:照明率 M:保守率 A:面積〔m2

反射率は、この式の照明率Uの中に入っています。照明率は表から引く値で、表は次の2つで引きます。

表を引くための値 中身
室指数 部屋の間口・奥行きと、光源から作業面までの高さで決まる形の指標
反射率 天井・壁・床のそれぞれの反射率

照明器具から出た光は、まっすぐ作業面へ届く分だけではありません。天井や壁で跳ね返ってから届く分もあります。壁が白ければよく跳ね返り、暗い色なら吸われてしまいます。

だから同じ器具・同じ灯数でも、壁が白い部屋のほうが明るくなります。照明率で言えば、反射率が高いほど照明率も高くなります。

室指数の式は次のとおりです。

室指数 = X × Y ÷ { H × (X + Y) }

X:間口〔m〕 Y:奥行〔m〕 H:光源から作業面までの高さ〔m〕

広くて天井が低い部屋ほど室指数が大きくなり、照明率も高くなります。細長い部屋や天井の高い部屋は、光が壁へ逃げるので照明率が下がります

選択肢1の光束法は、部屋全体の平均照度を求める方法です。1点ごとの照度を出したいときは逐点法を使います。全般照明の設計では光束法が基本になります。

覚え方

  • 照明率は室指数と反射率で決まる。反射率は照度計算に効く
  • 照明率の表は室指数と、天井・壁・床の反射率で引く
  • 平均照度は光束法、1点ごとの照度は逐点法

理解度チェック

Q.

壁面の反射率は照度計算に影響するか。

影響します。照明率の表を引くときの条件になっており、反射率が高いほど照明率も高くなります。

Q.

室指数はどんな部屋で大きくなるか。

広くて、光源から作業面までの高さが小さい部屋です。室指数が大きいほど照明率も高くなります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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