令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.37は、大型機器の屋上への搬入計画を立案する場合の確認事項として、最も関係のないものを選ぶ問題です。
この問題は、搬入計画で決めることは何かを分かっているかを問うものです。決めるのはどう運ぶかだけです。
選択肢のうち1つは、運ぶ話ではなく機器の性能の話です。
正解:選択肢4(搬入機器の試験成績書)
| 選択肢 | 確認事項 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 搬入順序及び搬入経路 | 通れる道と順番。関わる |
| 2 | 搬入車両の待機場所 | 路上に停めると交通の妨げになる。関わる |
| 3 | 揚重機の作業に必要な資格 | 有資格者を手配する。関わる |
| 4 | 搬入機器の試験成績書 | 機器の性能の記録。運搬とは関係がない |
| 5 | 揚重機の選定 | 重さと高さで機種が決まる。関わる |
最も関係がないのは選択肢4です。
試験成績書は、工場で行った試験の結果を記録した書類です。絶縁抵抗値や動作特性が基準を満たしているかを示すもので、機器の品質を保証するためのものです。
搬入計画で必要なのは、その機器を屋上まで安全に運び上げられるかという情報です。
搬入計画で確かめること
機器の寸法・質量 … 通路を通るか、揚重機で持ち上がるか
経路 … 道路の幅、曲がり角、エレベーターの大きさ、開口部
揚重機 … 機種の選定、据付け場所、必要な資格
時間と場所 … 搬入日時、車両の待機場所、交通規制
機器の性能がどうであれ、運ぶ手順は変わりません。試験成績書は、機器が現場に届いて据え付けた後、検査のときに提出する書類です。
選択肢1・2・3・5は、いずれも運搬に直結します。
選択肢5の揚重機の選定が特に重要です。屋上への搬入では移動式クレーンを使うことが多く、機器の質量と、地上から屋上までの高さ・距離から機種を決めます。前の問題(No.32)で扱ったとおり、ブームを遠くまで伸ばすほどつれる荷は軽くなるので、単純に「重さだけ」では決まりません。
選択肢3の資格は、その揚重機を運転できる人がいるかという話です。つり上げ荷重によって免許・技能講習・特別教育のどれが要るかが変わります。
この問題は、4つが「運ぶ」ことに関わり、1つだけが「機器そのもの」の話という構造です。共通点を見つければ外れる1つが浮きます。
搬入計画で確認する事項を挙げよ。
機器の寸法・質量、搬入経路と順序、揚重機の選定と据付け場所、運転に必要な資格、搬入日時と車両の待機場所などです。
試験成績書はいつ使う書類か。
工場での試験結果を記録したもので、機器を据え付けた後の検査で提出します。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月