令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、低圧屋内配線に関する記述として、内線規程上 不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、合成樹脂製可とう管の接続方法を知っているかを問うものです。引っかけの核心は、管どうしを直接つないでいる点にあります。
間に接続部品が要ります。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 金属管配線は点検できない水気のある場所にも施設できる |
| 2 | 適当 | 金属ダクト配線に絶縁電線(IV)を使える |
| 3 | 適当 | ライティングダクトは乾燥した点検できる隠ぺい場所に施設できる |
| 4 | 不適当 | PF管相互はカップリング等を使って接続する。直接つながない |
不適当なのは選択肢4です。
PF管は合成樹脂製の可とう管で、波形になっていて曲げられる管です。
この形のため、管どうしを差し込んでつなぐことができません。
直接接続してはいけない理由
波形どうしなのですき間ができる
↓
引っ張ると抜ける、水やほこりが入る
↓
カップリングという専用部品ではさんで接続する
カップリングは、両側からPF管を差し込んで固定する筒状の部品です。管の端どうしが突き合わさる形になります。
接続部品は、つなぐ相手によって使い分けます。
| つなぐ相手 | 使う部品 |
|---|---|
| PF管どうし | カップリング |
| PF管とボックス | コネクタ |
| PF管と金属管 | コンビネーションカップリング |
PF管とよく比べられるのがCD管です。見た目は似ていますが使える場所が違います。
PF管 自己消火性がある → 露出配管や隠ぺい配管に使える
CD管 自己消火性がない → コンクリートに埋め込む場合などに限られる
CD管がオレンジ色に着色されているのは、見分けて誤用を防ぐためです。露出配管に使ってはいけません。
選択肢1の金属管が水気のある場所に使えるのは、管が電線を機械的にも水からも守るからです。ただし管自体の防食措置は必要です。
選択肢3のライティングダクトは、湿気や水気のある場所には施設できません。この選択肢は「乾燥した点検できる隠ぺい場所」なので条件を満たします。
PF管相互を直接接続してはいけないのはなぜか。
波形の管どうしなのですき間ができ、引っ張ると抜けたり水やほこりが入ったりするからです。カップリングという専用部品を使います。
PF管とCD管はどう違うか。
PF管は自己消火性があり露出や隠ぺいの配管に使えます。CD管は自己消火性がないのでコンクリートに埋め込む場合などに限られ、見分けやすいようオレンジ色に着色されています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月