令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、建設工事における施工要領書に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。No.39からNo.42は施工管理法の能力問題で、選択肢が5つあります。
この問題は、施工要領書が誰に見せる書類かをつかんでいるかを問うものです。引っかけの核心は、承諾を省略できると書いている点にあります。
施工者だけで決められる書類ではありません。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 図面には寸法や材料名称などを記載する |
| 2 | 適当 | 原則として工事の種別ごとに作成する |
| 3 | 適当 | 施工品質の均一化と向上を図れる |
| 4 | 不適当 | 設計者・工事監督員の承諾を得る必要がある |
| 5 | 適当 | 一工程の着手前に、総合施工計画書に基づいて作成する |
最も不適当なのは選択肢4です。
施工要領書は、工事の種別ごとに、どう作るかを具体的に書いた書類です。作業する人が見て、そのとおりに作れるようにします。
施工要領書に書くこと
施工の順序と方法
使う材料・機器の仕様
寸法や取付け位置を示した図面
品質の確認方法
安全上の注意
この内容は、設計者の意図と合っているかを確かめてもらう必要があります。施工者が独自に決めてよいものではありません。
だから承諾を得ます。承諾を省略できるという記述が誤りです。
書類の関係を並べると、上下がはっきりします。
| 書類 | 対象 | いつ作るか |
|---|---|---|
| 総合施工計画書 | 工事全体 | 工事の着手前 |
| 施工要領書 | 工事の種別ごと | 一工程の着手前。総合施工計画書に基づく |
総合施工計画書が全体の方針、施工要領書が個々の工事のやり方です。方針に沿っていなければ意味がありません。
種別ごとに作るのは、工事によって手順も注意点もまったく違うからです。
電気工事での種別の例
金属管配線工事
ケーブルラック工事
高圧受変電設備工事
接地工事
自動火災報知設備工事
要領書があると、誰が作業しても同じ品質になります。作業者が変わっても手順が変わらないからです。
選択肢3の「品質の均一化及び向上」は、この効果を書いたものです。
施工要領書と総合施工計画書はどういう関係か。
総合施工計画書が工事全体の方針で、施工要領書はそれに基づいて工事の種別ごとに作るものです。一工程の着手前に作成します。
施工要領書を作ると品質にどんな効果があるか。
手順と方法が決まるので、誰が作業しても同じ品質になります。施工品質の均一化と向上につながります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月