令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.62は、労働者の健康管理等に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、健康診断個人票の保存期間を覚えているかを問うものです。引っかけの核心は、5年を3年に書き換えている点にあります。
健康診断個人票は5年間保存します。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 中高年齢者は心身の条件に応じた適正な配置に努める |
| 2 | 正しい | 常時50人以上の事業場には産業医を選任する |
| 3 | 正しい | 定期健康診断では既往歴・業務歴の調査を行う |
| 4 | 誤り | 健康診断個人票の保存は5年間。3年間ではない |
誤っているのは選択肢4です。
健康診断個人票は、その人の健康状態を年ごとに並べた記録です。
なぜ長く保存するのか
健康への影響はすぐには出ないことがある
↓
あとで異常が見つかったとき、過去の値と比べたい
↓
1年分だけでは変化が分からない
↓
5年間保存して、経過を追えるようにする
保存期間は書類ごとに違うので、数字を入れ替える引っかけがよく出ます。
| 書類 | 保存期間 |
|---|---|
| 健康診断個人票 | 5年間 |
| 電気工事業者の帳簿 | 5年間 |
選択肢2の常時50人以上は、産業医を選任する規模です。事業場の人数で必要な体制が変わります。
産業医が行うこと
健康診断の結果を見て意見を述べる
↓
作業環境の維持管理、作業の管理
↓
長時間労働者への面接指導
↓
必要があれば、事業者へ勧告する
選択肢3の既往歴・業務歴の調査は、その人が過去に何をしてきたかを知るためのものです。過去に有害な業務についていれば、見るべき項目が変わります。
選択肢1の中高年齢者への配慮は、努力義務として定められています。年齢とともに体力や視力が変わるので、それに合った配置を考えます。
健康診断個人票を5年間保存するのはなぜか。
健康への影響はすぐに出ないことがあり、あとで異常が見つかったときに過去の値と比べて経過を追う必要があるためです。
産業医はどんな規模の事業場に選任するか。
常時50人以上の労働者を使用する事業場です。医師のうちから選任し、労働者の健康管理等を行わせます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月