令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.46は、墜落、飛来崩壊等による危険を防止するための防網(安全ネット)に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、網目が人や物をすり抜けさせない大きさかを分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、正しい寸法の2倍の数字を置いている点にあります。
網目は辺の長さが10cm以下です。
正解:選択肢1
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 網目は辺の長さが10cm以下。20cmでは大きすぎる |
| 2 | 正しい | 製造者名・製造年月などの表示を見やすい箇所に付ける |
| 3 | 正しい | 高さ2m以上で作業床を設けられない箇所は防網や安全帯で防ぐ |
| 4 | 正しい | 上下作業で物体が落下するおそれがあれば防網を設ける |
誤っているのは選択肢1です。
網目の大きさは、人が抜け落ちないことと落ちてきた物を受け止めることの両方で決まります。
網目が大きすぎると
20cm角の穴が並んでいる状態
↓
工具・ボルト・破片がそのまますり抜ける
↓
下で作業している人に当たる
↓
防網を張った意味がなくなる
10cm以下という寸法は、指針で「網目は、その辺の長さが10cm以下とすること」と定められています。
選択肢2の表示も、ネットが使える状態かを確かめるためのものです。
表示を確かめる理由
合成繊維は紫外線と経年で強度が落ちる
↓
製造年月が分かれば、どれだけ古いか判断できる
↓
定められた期間を超えたものは使わない
↓
製造者名があれば、仕様や試験成績も追える
選択肢3の高さ2mは、墜落による危険を防止する措置が必要になる高さです。
| 状況 | とる措置 |
|---|---|
| 高さ2m以上 | まず作業床を設ける |
| 作業床が困難 | 防網を張る、要求性能墜落制止用器具を使わせる |
| 上下作業で落下のおそれ | 防網、立入禁止区域の設定など |
順番があります。作業床が先で、防網はそれが難しいときの手段です。落ちないようにするほうが、落ちても受け止めるより確実だからです。
防網の網目が大きすぎると何が問題か。
工具やボルト、破片がすり抜けて下の作業者に当たります。人の墜落を受け止めるだけでなく、飛来落下も止める必要があるためです。
高さ2m以上の作業場所で、まず設けるべきものは何か。
作業床です。防網や要求性能墜落制止用器具は、作業床を設けることが困難な場合の措置になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月