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令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.45を解説、絶縁抵抗測定

令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.45は、絶縁抵抗測定に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、測る相手の電圧に合わせて絶縁抵抗計を選ぶことを分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、低圧で使う500Vの絶縁抵抗計を高圧ケーブルに当てている点にあります

高圧ケーブルには1000V以上の絶縁抵抗計を使います。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 不適当 高圧ケーブルには1000V以上の絶縁抵抗計を使う。500Vは低圧用
2 適当 漏電遮断器があると線間測定で誤動作や機器の損傷につながる
3 適当 充電電流が落ち着くまで待ってから読む
4 適当 E端子とL端子を短絡してゼロを指すか、測定前に確かめる

最も不適当なのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが答え)

絶縁抵抗計は、自分で直流の高い電圧を出して抵抗を測る器具です。その電圧を定格測定電圧といいます。

定格測定電圧 主な測定対象
125V 制御機器など、低い電圧の回路
250V 100V・200Vの回路
500V 600V以下の低圧回路一般
1000V以上 高圧ケーブル・高圧機器

高圧に低い電圧の絶縁抵抗計を当てると、実際に使う電圧に耐えるかどうかが分かりません

測定電圧を合わせる理由

 絶縁物の劣化は、高い電圧をかけて初めて表れることがある
    ↓
 500Vでは十分な電位の傾きがかからない
    ↓
 傷んでいても良い値が出てしまう
    ↓
 使用電圧に見合った測定電圧を選ぶ

選択肢3の充電電流は、ケーブルがコンデンサのように働くために出ます。

指針が動いてから安定するまで

 測定電圧をかけた瞬間、大きな充電電流が流れる
    ↓
 このとき抵抗値は低く表示される
    ↓
 充電が進むと電流が減っていく
    ↓
 指針が落ち着いた値が本当の絶縁抵抗

ケーブルが長いほど静電容量が大きく、安定するまでに時間がかかります。慌てて読むと低い値になります。

選択肢4のゼロ確認は、測定前の点検です。E端子とL端子を短絡すれば抵抗はゼロのはずなので、指針がゼロを指せば器具と測定リードが正常と分かります。

覚え方

  • 低圧は500V、高圧は1000V以上の絶縁抵抗計
  • 測定電圧が低いと傷んでいても良い値が出る
  • ケーブルは充電電流が落ち着いてから読む

理解度チェック

Q.

高圧ケーブルを500Vの絶縁抵抗計で測ると何が問題か。

実際に使う電圧に耐えるかを確かめられないことです。測定電圧が低いと絶縁物が傷んでいても良い値が出てしまいます。

Q.

測定の初めに指針が低い値を示すのはなぜか。

ケーブルがコンデンサのように働き、大きな充電電流が流れるためです。充電が進んで電流が減り、指針が落ち着いた値が本当の絶縁抵抗になります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
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