令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.43は、建設工事における施工計画を立案する順序として、最も適当なものを選ぶ問題です。ア〜エは作業内容を示しています。
この問題は、調べてから決めるという当たり前の向きを問うものです。引っかけの核心は、現地を見る前に方針を決める並びを混ぜている点にあります。
まず契約条件と現地を確かめ、それから施工方法を決めます。
正解:選択肢3(エ → ア → イ → ウ)
| 選択肢 | 順序 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | ア→エ→イ→ウ | 不適当 | 現地を見る前に施工方法を決めている |
| 2 | ア→ウ→エ→イ | 不適当 | 調査が3番目。工程計画が最後になっている |
| 3 | エ→ア→イ→ウ | 適当 | 調べる → 決める → 組む → そろえる |
| 4 | エ→ウ→ア→イ | 不適当 | 施工方法が決まる前に仮設・調達を決めている |
適当なのは選択肢3です。
4つの作業は、前のものが決まらないと次が決まらない関係でつながっています。
順序が決まる理由
エ:契約条件を把握し、現地を調査する
↓ 何ができて何ができないかが分かる
ア:施工方法の基本方針を決める
↓ 作業のやり方が決まれば所要日数が出せる
イ:工程計画をたて、総合工程表を作る
↓ いつ何をやるかが決まる
ウ:仮設計画と材料などの調達計画をたてる
順序を入れ替えると成り立たないことを、逆から確かめます。
| 先に決めようとすると | 何が困るか |
|---|---|
| アを先に(調査前に方針) | 道路の幅や搬入経路を知らずに工法を決めることになる |
| ウを先に(方針前に調達) | どんな材料をいくつ使うかが決まっていない |
| ウを先に(工程前に仮設) | 仮設をいつからいつまで置くかが決まらない |
調達計画が最後に来るのは、工程が決まらないと納期を決められないからです。
調達計画が工程の後になる理由
総合工程表で、その機器を据え付ける時期が決まる
↓
製作にかかる期間を逆算する
↓
いつ発注すれば間に合うかが出る
↓
工程が無ければ、この逆算ができない
電気工事では、受変電設備のように製作に数か月かかるものがあります。工程を早く固めるほど、発注の余裕が生まれます。
現地調査で見るのは、図面に書かれていないことです。
現地調査で確かめること
搬入経路の幅・高さ・重量制限
↓
電気の引込み位置と既設設備の状況
↓
近隣の建物や道路の使用条件
↓
仮設の電源・水・置き場が取れるか
施工方法の基本方針より先に現地調査を行うのはなぜか。
搬入経路や既設設備の状況など、図面に書かれていない条件が分からないと工法を選べないためです。
調達計画が工程計画の後になるのはなぜか。
据え付ける時期が決まらないと、製作期間から逆算した発注時期を決められないためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月