令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.42は、品質管理に用いる特性要因図に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。選択肢が5つある能力問題です。
この問題は、特性要因図には数量が入っていないことを分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、パレート図の長所を特性要因図の側に置いている点にあります。
大きさの順位を知りたいならパレート図です。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 背骨から小骨が枝分かれする形なので魚の骨と呼ばれる |
| 2 | 不適当 | 順位は分からない。数量で並べるのはパレート図 |
| 3 | 適当 | 重要な要因に印を付けると、追いかける先が絞れる |
| 4 | 適当 | 大勢で意見を出し合って作ると要因を広く拾える |
| 5 | 適当 | 特性と要因の関係を体系的に整理した図、が定義そのもの |
最も不適当なのは選択肢2です。
特性要因図に書かれるのは要因の名前と、その枝分かれの関係だけです。何件あったかという数字は入りません。
特性要因図の作り
右端に「特性」を書く(例:不良が多い)
↓
そこへ向かう背骨を引く
↓
背骨に大きな骨を刺す(人・機械・材料・方法など)
↓
大きな骨から小骨・孫骨へ、原因を細かく分けていく
できあがるのは原因の地図です。どこが大きいかは書かれていません。
| 手法 | 分かること | 使いどころ |
|---|---|---|
| 特性要因図 | 原因の候補と関係 | なぜ起きたかを洗い出す |
| パレート図 | 大きさの順位 | どれから手を付けるか決める |
| ヒストグラム | ばらつきの分布 | 規格に対するばらつきを見る |
| 管理図 | 時間による変化 | 工程が安定しているかを見る |
2つは組で使います。順番があります。
パレート図と特性要因図の使い分け
不具合の件数を項目ごとに数える
↓
パレート図で多い順に並べ、上位を選ぶ
↓
その項目について特性要因図で原因を洗い出す
↓
重要な要因に印を付け、対策する
選択肢4のブレーン・ストーミングは、思いつく意見を否定せずに出し合うやり方です。特性要因図と相性が良いのは、この段階では候補を広く拾いたいからです。
絞り込むのはあとの作業になります。まず広げ、それから重要なものに印を付けるという順で進めます。
特性要因図で問題の大きさの順位が分からないのはなぜか。
書かれているのが要因の名前と枝分かれの関係だけで、件数などの数量が入っていないためです。
パレート図と特性要因図はどう組み合わせて使うか。
パレート図で件数の多い項目を選び、その項目について特性要因図で原因を洗い出します。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月