令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、建設工事における施工計画に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。ここから No.42 までは選択肢が5つある能力問題になります。
この問題は、全体を先に決めてから細かく落とすという順番を分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、その順番を逆さまにしている点にあります。
総合工程表があって、そこから週間工程表を作ります。
正解:選択肢5
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 労務工程表は必要な人数を予測し、手配を整えるために作る |
| 2 | 適当 | 安全衛生管理体制表は誰が何を担うかを示し、災害防止活動に使う |
| 3 | 適当 | 総合施工計画書は会社内の組織を活用して作る |
| 4 | 適当 | 搬入計画書は関連業者と打合せて工期に支障が出ないようにする |
| 5 | 不適当 | 順序が逆。総合工程表を基に週間工程表を作る |
最も不適当なのは選択肢5です。
工程表は、大きい単位から小さい単位へ降りていきます。
工程表を作る順
総合工程表=着工から完成までの全体(月単位)
↓
月間工程表=その月にやることを取り出す
↓
週間工程表=今週やる作業を日ごとに具体化する
↓
現場の作業者に指示する
逆にすると成り立ちません。週間工程表は、まだ決まっていない先週分から作れないからです。全体の締切が先にあって、そこから逆算します。
| 工程表 | 扱う期間 | 使う相手 |
|---|---|---|
| 総合工程表 | 工事の全期間 | 発注者・元請・関連業者 |
| 月間工程表 | 1か月 | 職長・協力会社 |
| 週間工程表 | 1週間 | 現場の作業者 |
選択肢3の「現場担当者だけで検討することなく」も、大事な考え方です。
会社の組織を使う理由
現場担当者はその現場しか見ていない
↓
過去の似た工事での失敗や工夫は会社に蓄えられている
↓
技術部門や安全部門の目を通す
↓
見落としが減り、無理のない計画になる
選択肢4の搬入計画も、電気工事では特に重みがあります。受変電設備や発電機は大きく重いので、建物ができてからでは入りません。
搬入の打合せで決めること
いつ、どの経路で入れるか
↓
揚重機(クレーンなど)を誰と共用するか
↓
建築の壁がふさがる前に入れられるか
↓
置き場所と養生をどうするか
週間工程表は何を基に作るか。
総合工程表(およびそこから作った月間工程表)です。全体の期間から降ろしてきて、今週の作業を日ごとに具体化します。
受変電設備の搬入計画を早めに立てるのはなぜか。
大きく重いため、建築の壁がふさがってからでは搬入できないからです。揚重機の共用や経路も関連業者と調整する必要があります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月