電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和5年度(後期)2級 No.25 据置鉛蓄電池

令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.25を解説、据置鉛蓄電池

令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.25は、据置鉛蓄電池に関する記述として、不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、ガスが出るのは充電のときだと分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、充電で起こることを放電と言い換えている点にあります

電池室に換気が要るのは、充電中に水素が出るからです。

正解:選択肢2

> この論点をやさしく解説:据置鉛蓄電池とは?ベント形と制御弁式の違いを整理

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 適当 鉛蓄電池の電解液は希硫酸。アルカリ蓄電池は水酸化カリウム水溶液
2 不適当 水素ガスが出るのは充電のとき。放電では水ができる
3 適当 停電で放電した非常用蓄電池の容量を戻すための充電
4 適当 制御弁式は発生したガスを内部で水に戻すので補水が要らない

不適当なのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

鉛蓄電池の中で起きていることを、放電と充電で分けて追います。

放電のとき

 両極の物質が硫酸鉛に変わる
    ↓
 電解液の硫酸が使われ、水ができる
    ↓
 電解液の比重が下がる(ガスは出ない)

充電のとき

 硫酸鉛が元の物質に戻り、硫酸が再びできる
    ↓
 充電の終わりごろ、電気が水の電気分解にも使われる
    ↓
 陰極から水素、陽極から酸素が出る
    ↓
 電解液が減るので補水が要る

放電の側で減るのは硫酸、増えるのは水です。ガスが出るのは充電の側だけと押さえます。

項目 放電 充電
硫酸 使われて減る 再びできる
電解液の比重 下がる 上がる
ガス 出ない 水素と酸素が出る

水素は空気と混ざると爆発する範囲があるので、電池室には換気設備を設けます

選択肢4の制御弁式は、このガスの始末を電池の中で済ませる形です。

制御弁式で補水が要らない理由

 充電で陽極から出た酸素が、電池の中を移動する
    ↓
 陰極で水素と結び付いて水に戻る
    ↓
 電解液が減らないので補水が要らない
    ↓
 圧力が上がりすぎたときだけ制御弁が開いて逃がす

覚え方

  • ガスが出るのは充電。放電では出ない
  • 放電すると硫酸が減り、比重が下がる
  • 制御弁式はガスを水に戻すので補水が要らない

理解度チェック

Q.

鉛蓄電池の電池室に換気設備が要るのはなぜか。

充電の終わりごろに水の電気分解が起こり、水素ガスが発生するためです。空気と混ざると爆発する範囲があります。

Q.

回復充電とは何か。

停電により放電した非常用蓄電池の容量を戻すために行う充電です。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>