令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.36は、鉄道の曲線区間における軌道構造の断面図で、道床厚を示すものを選ぶ問題です。図ではまくらぎが傾いていて、その下面から路盤の上面までの距離がa・b・c・dの4か所に矢印で示されています。
この問題は、どのレールの下で測るかを分かっているかを問うものです。道床厚は内側レール、つまり低いほうのレールの直下で測ります。
曲線区間はカントで傾いているので、位置によって厚さが変わります。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(b)
| 選択肢 | 位置 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | a | まくらぎの端。レールの下ではない |
| 2 | b | 内側レールの直下。これが道床厚 |
| 3 | c | まくらぎの中ほど。レールの下ではない |
| 4 | d | 外側レールの直下。高いほうなので基準にしない |
適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、4本の矢印がどれも「まくらぎ下面から路盤まで」を示していて、形の上では全部が道床の厚さに見えるところです。違うのは測る位置だけです。
曲線区間では外側のレールを高くするカントが付いています。遠心力で外へ振られるのを打ち消すためです。
そのためまくらぎが傾き、外側へ行くほど下の道床が厚くなります。図でも a → b → c → d と右へ行くほど矢印が長くなっています。
| 位置 | 厚さ |
|---|---|
| 内側レールの下(b) | 一番薄い側。ここを道床厚とする |
| 外側レールの下(d) | カントの分だけ厚い |
薄いほうを基準にするのは、そこで必要な厚さを確保しておけばどこも足りるからです。厚いほうで測ると、実際には薄い場所があるのに足りていることになってしまいます。
a と c はレールの下ではありません。道床厚はレールの位置で決めるので、まくらぎの端や中ほどでは測りません。荷重がかかるのはレールの真下だからです。
道床はバラスト(砕石)を敷いた層で、列車の荷重を路盤へ広く分散させ、振動を吸収します。薄すぎると路盤に荷重が集中して沈下します。
曲線区間で道床厚はどこで測るか。
内側レール、つまり低いほうのレールの直下です。カントで傾いているので、薄い側を基準にします。
道床は何のためにあるか。
列車の荷重を路盤へ広く分散させ、振動を吸収するためです。薄すぎると路盤に荷重が集中して沈下します。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月