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令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.59を解説、基礎ぐいは入らない

令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.59は、建築物の主要構造部として、建築基準法上 定められていないものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、主要構造部の6つを言えるかを問うものです。引っかけの核心は、基礎まわりが主要構造部でなく「構造耐力上主要な部分」に入ることにあります

名前が似ている2つを混ぜてくる形です。

正解:選択肢4(基礎ぐい)

各選択肢の正誤

選択肢 主要構造部か 解説
1 入る 床は主要構造部。ただし最下階の床は除かれる
2 入る 柱は主要構造部。間柱・付け柱は除かれる
3 入る はりは主要構造部。小ばりは除かれる
4 入らない 基礎ぐいは構造耐力上主要な部分に入る

定められていないのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

建築基準法第2条第5号は、主要構造部を次の6つと定めています。

主要構造部(6つ)

 壁 柱 床 はり 屋根 階段

基礎も基礎ぐいも入っていません。基礎ぐいが出てくるのは建築基準法施行令第1条第3号の「構造耐力上主要な部分」のほうです。

構造耐力上主要な部分

 基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組、土台、斜材(筋かい・方づえ・火打材)、
 床版、屋根版、横架材(はり・けたなど)で、
 建築物の自重・積載荷重・積雪荷重・風圧・土圧・水圧・地震などを支えるもの

2つの違いは、何のための区分かで決まります

区分 目的 基礎ぐい
主要構造部 防火・避難 入らない
構造耐力上主要な部分 構造の安全 入る

主要構造部は火災のときに燃え広がりや避難に関わる部分をまとめたものです。地中に埋まっている基礎ぐいは、燃えることも避難路になることもありません。

同じ理由で、6つのなかからも次のものが除かれます。

主要構造部から除かれるもの

 建築物の構造上重要でない間仕切壁、間柱、付け柱、揚げ床、
 最下階の床、回り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段 など

最下階の床が除かれるのも同じ考え方です。下に階が無いので、そこから火が上下に抜けません

電気工事では、主要構造部を貫通して配管や配線を通すときに防火区画の処置が要ります。どちらの区分かを取り違えると、必要な処置を見落とします。

覚え方

  • 主要構造部は壁・柱・床・はり・屋根・階段の6つ。基礎は入らない
  • 基礎・基礎ぐい・土台・筋かいは構造耐力上主要な部分
  • 主要構造部は防火と避難の区分。燃えない地中の部材は入らないと考える

理解度チェック

Q.

主要構造部と構造耐力上主要な部分は、何が違うか。

主要構造部は防火・避難のための区分で、壁・柱・床・はり・屋根・階段の6つです。構造耐力上主要な部分は構造の安全のための区分で、基礎や基礎ぐい、土台、筋かいなどが入ります。

Q.

床のうち主要構造部から除かれるものは何か。

最下階の床、揚げ床、回り舞台の床です。下の階との間で火が抜ける関係にないためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
  • 建築基準法 第2条第5号(e-Gov法令検索 325AC0000000201
  • 建築基準法施行令 第1条第3号(e-Gov法令検索 325CO0000000338
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