令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.47は、高さ2m以上の足場の作業床に関する記述として、労働安全衛生法上 不適当なものを選ぶ問題です。一側足場とつり足場は除きます。
この問題は、床材間の隙間が3cm以下であることを覚えているかを問うものです。問題文の4cmは1cm超えています。
作業床の数字は3つあり、それぞれ意味が違います。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 幅は40cm以上。40cmはこれを満たす |
| 2 | 適当 | 落下防止としてメッシュシートを設ける |
| 3 | 不適当 | 床材間の隙間は3cm以下。4cmは超えている |
| 4 | 適当 | 床材と建地の隙間には防網を張る等の措置 |
不適当なのは選択肢3です。
条文はこうなっています。
労働安全衛生規則 第563条第1項第2号
つり足場の場合を除き、幅、床材間の隙間及び床材と建地との隙間は、次に定めるところによること。
イ 幅は、四十センチメートル以上とすること。
ロ 床材間の隙間は、三センチメートル以下とすること。
ハ 床材と建地との隙間は、十二センチメートル未満とすること。
3つの数字が並んでいますが、それぞれ守る向きが違います。
| 項目 | 基準 | なぜその向きか |
|---|---|---|
| 幅 | 40cm以上 | 狭いと足を踏み外す |
| 床材間の隙間 | 3cm以下 | 広いと物や工具が落ちる |
| 床材と建地の隙間 | 12cm未満 | 広いと人が落ちる |
幅だけが「以上」で、隙間は2つとも小さくする側です。数字を覚えるときは、この向きもあわせて押さえます。
床材間の隙間が3cm以下という値は、工具やボルトが落ちない大きさから来ています。落ちれば下の作業者に当たります。
床材と建地の隙間が12cm未満というのは、人が落ちない大きさです。役割が違うので値も違います。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1は幅です。40cm以上なので、40cmちょうどは条件を満たします。
選択肢2は同条第1項第6号です。物体が落下して危険を及ぼすおそれがあるときは、高さ10cm以上の幅木、メッシュシート、防網のいずれかを設けます。
選択肢4は同条第2項です。床材と建地の隙間が12cm以上になる箇所でも、防網を張る等の墜落防止措置を講じれば、12cm未満の規定は適用されません。
高さ2m以上の足場の作業床の3つの数字は。
幅は40cm以上、床材間の隙間は3cm以下、床材と建地との隙間は12cm未満です(安衛則第563条第1項第2号)。
床材間の隙間と床材・建地の隙間で基準が違うのはなぜか。
防ぐものが違うからです。床材間は工具などの落下を、床材と建地の隙間は人の墜落を防ぐための値です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月