令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.42は、品質管理に関するヒストグラムから読み取れる記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。能力問題なので選択肢が5つあります。
この問題は、平均を度数で重みを付けて計算できるかを問うものです。山の頂上が6にあるので、平均が8になることはありません。
計算しなくても、山の位置から見当が付きます。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 12のところに1本だけ離れて立っている |
| 2 | 不適当 | 平均は約6.4。8.0ではない |
| 3 | 適当 | 度数を全部足すと31 |
| 4 | 適当 | 離れた値は測定の誤りを疑って調べる |
| 5 | 適当 | 規格の上下限を外れた測定値がある |
不適当なのは選択肢2です。
図の度数を書き出すとこうなります。
| 測定値 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 度数 | 2 | 6 | 10 | 9 | 3 | 1 |
平均は、測定値に度数を掛けて足し、総度数で割ります。
分子(測定値×度数の合計)
4×2 = 8
5×6 = 30
6×10 = 60
7×9 = 63
8×3 = 24
12×1 = 12
合計 = 197
分母(総度数)
2+6+10+9+3+1 = 31
平均 = 197 ÷ 31 = 約6.4
8.0ではありません。選択肢2が不適当です。
計算しなくても見当は付きます。山の頂上が6にあり、5から7に大半が集まっています。この形で平均が8になることはありません。
12という離れた値が1つあるので平均は少し右へ引かれますが、31個のうちの1個なので影響は0.2程度です。
ほかの4つを見ておきます。
選択肢1の離れ小島型は、主な山から離れたところに小さな山ができる形です。図では12のところに1本だけ立っています。
選択肢3の総度数は、上で計算したとおり31です。
選択肢4は、その離れた値をどう扱うかです。離れ小島が出るのは、測定の誤り、記録の書き間違い、別の条件で作られたものの混入などが原因です。まず測定に誤りがないかを調べます。
そのまま平均に入れると、全体の姿を正しく表さない値になります。
選択肢5は規格値との関係です。図には規格下限値と規格上限値の線が引かれています。4のところの2個は下限を下回り、8の3個と12の1個は上限を超えています。規格を外れた測定値があるのは事実です。
ヒストグラムから平均を求める式は。
各測定値に度数を掛けて全部足し、それを総度数で割ります。この問題では197÷31で約6.4になります。
離れ小島型のヒストグラムが出たらどうするか。
まず測定の誤りや記録の書き間違いがないかを調べます。別の条件で作られたものが混ざっている可能性もあります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月