令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.41は、ネットワーク工程表のクリティカルパスを選ぶ問題です。能力問題なので選択肢が5つあります。
この問題は、⑧から⑨を通る経路に余裕があることを見抜けるかを問うものです。⑧から⑩へ直接行くほうが1日遅くなります。
選択肢4と5は⑧までが同じで、その先だけが違います。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(①→③→④→⑤→⑥→⑧→⑩→⑪)
| 選択肢 | 所要日数 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 23日 | A3+E7+L8+O5。最長ではない |
| 2 | 32日 | A3+D4+F6+J5+M6+O5 |
| 3 | 32日 | C10+G4+K6+N7+O5 |
| 4 | 38日 | 最長。これがクリティカルパス |
| 5 | 37日 | ⑧→⑨→⑩と回ると1日短くなる |
正しいのは選択肢4です。
クリティカルパスは開始から終了までで最も日数のかかる経路です。イベントごとの最早開始時刻を順に埋めていけば見つかります。
① = 0
② = ①+A(3) = 3
③ = ①+C(10) = 10
④ = max{ ①+B(4)=4 , ②+D(4)=7 , ③+ダミー(0)=10 } = 10
⑤ = ④+F(6) = 16
⑥ = max{ ③+G(4)=14 , ⑤+I(4)=20 } = 20
⑦ = ②+E(7) = 10
⑧ = ⑥+K(6) = 26
ここで⑨と⑩を出します。
⑨ = max{ ⑦+H(5)=15 , ⑤+J(5)=21 , ⑧+ダミー(0)=26 } = 26
⑩ = max{ ⑦+L(8)=18 , ⑨+M(6)=32 , ⑧+N(7)=33 } = 33
⑪ = ⑩+O(5) = 38日
工期は38日です。次に、この38日を決めた経路を終わりから逆にたどります。
⑪←⑩ ⑩の33を決めたのは ⑧+N=33 → ⑧経由
⑧の26を決めたのは ⑥+K → ⑥経由
⑥の20を決めたのは ⑤+I → ⑤経由
⑤の16を決めたのは ④+F → ④経由
④の10を決めたのは ③+ダミー → ③経由
③の10を決めたのは ①+C → ①
①→③→④→⑤→⑥→⑧→⑩→⑪
選択肢4と一致します。
間違いやすいのが選択肢5です。⑧までは同じで、そこから⑨を経由して⑩へ回っています。この経路の日数を出すと、
⑧(26) → ダミー(0) → ⑨(26) → M(6) → ⑩(32) → O(5) = 37日
38日より1日短いので、この経路には1日の余裕があります。余裕がある経路はクリティカルパスではありません。
⑧から⑩へ行く道は2本あります。Nで直接行くと7日、ダミーとMで回ると6日です。長いほうのNが工期を決めます。
クリティカルパスはどう見つけるか。
各イベントの最早開始時刻を順に計算し、最後のイベントから逆にたどります。各イベントで、その値を決めた経路をつないでいけばクリティカルパスになります。
クリティカルパス上の作業が1日遅れるとどうなるか。
全体の工期がそのまま1日延びます。余裕日数がゼロの経路だからです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月