令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、仮設計画に関する記述として最も不適当なものを選ぶ問題です。能力問題なので選択肢が5つあります。
この問題は、仮設計画を定めるのが施工者であることを分かっているかを問うものです。問題文は発注者としています。
ほかの4つは、いずれも仮設計画を立てるときの心得です。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 近隣の道路・交通状況・隣地の状況を調査する |
| 2 | 適当 | 仮設計画の良否は工程や品質に影響する |
| 3 | 不適当 | 発注者ではなく施工者が定める |
| 4 | 適当 | 移動の多い場所には仮設建物を配置しない |
| 5 | 適当 | 関係法令を遵守して立案する |
不適当なのは選択肢3です。
仮設は、工事を進めるために一時的に設ける設備です。仮囲い、足場、仮設事務所、仮設電源などが含まれます。
これらは完成物として引き渡すものではありません。工事が終われば撤去します。
どんな仮設をどこに置くかは、施工の手順や使う機械によって変わります。どう作るかを決めるのは施工者なので、仮設計画も施工者が決めます。これを任意仮設といいます。
問題文は「発注者がその責任において定める」としているので誤りです。
ただし、契約書や設計図書に特別の定めがある場合は別です。発注者が仮設の仕様を指定することもあり、これを指定仮設といいます。
| 区分 | 決める人 | 変更するとき |
|---|---|---|
| 任意仮設 | 施工者 | 施工者の判断で変えられる |
| 指定仮設 | 発注者 | 発注者の承諾が要る。設計変更の対象になる |
問題文の「契約書及び設計図書に特別の定めがある場合を除き」という条件は、指定仮設を除けば、という意味です。その除いた先に来るべきなのは施工者です。
ほかの4つを見ておきます。
選択肢1は事前調査です。資材の搬入経路、大型車の通行可否、隣の建物との距離などを先に調べておきます。これを怠ると、計画した場所に置けないことが後で分かります。
選択肢2は仮設計画の重みです。足場の掛け方が悪ければ作業が遅れ、仮設電源が足りなければ機械が動きません。工程にも品質にも跳ね返ります。
選択肢4は仮設建物の配置です。工事が進むと資材の置き場や作業の場所が変わります。その動きにかかる場所に建物を置くと、途中で移設することになります。移設には費用も時間もかかるので、動きの少ない場所を選びます。
選択肢5は法令の遵守です。仮設であっても、労働安全衛生法の足場の基準や、道路使用許可などの手続きが要ります。一時的なものだから緩くてよい、ということはありません。
仮設計画は誰が定めるか。
施工者です。どう作るかを決めるのが施工者だからです。契約書や設計図書に特別の定めがある指定仮設だけは発注者が決めます。
任意仮設と指定仮設の違いは。
任意仮設は施工者が決め、自分の判断で変えられます。指定仮設は発注者が仕様を指定するもので、変更には承諾が要り設計変更の対象になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月