令和4年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.36は、鉄道線路および軌道構造に関する記述として、日本産業規格(JIS)上 不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、スラブ軌道がバラストを使わない軌道であることを分かっているかを問うものです。バラストの代わりにコンクリート版を使います。
問題文はバラストを用いた軌道としています。
正解:選択肢4
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | 道床は荷重を路盤に分布する軌道の部分 |
| 2 | 適当 | 建築限界は建造物の構築を制限した限界 |
| 3 | 適当 | 軌道中心間隔は並行する軌道の中心線間の距離 |
| 4 | 不適当 | スラブ軌道はバラストを用いない |
不適当なのは選択肢4です。
軌道は道床の作り方で大きく2つに分かれます。
| 軌道 | 道床 | 性質 |
|---|---|---|
| バラスト軌道 | 砕石(バラスト) | 安価だが、狂いが出るのでつき固めが要る |
| スラブ軌道 | コンクリート版(軌道スラブ) | 高価だが、狂いにくく保守が少ない |
スラブ軌道は、路盤コンクリートの上にプレキャストのコンクリート版を並べ、その上にレールを留める構造です。版と路盤の間にはセメントアスファルトモルタルを充てんします。
砕石をまったく使いません。問題文の「道床バラストを用いた軌道」はバラスト軌道の説明です。
スラブ軌道が使われるのは、保守作業が難しい場所や、狂いを許容できない高速区間です。新幹線のトンネル内や高架橋で広く採用されています。
バラスト軌道は列車が通るたびに砕石が動くので、定期的につき固めて高さと通りを直します。スラブ軌道はこの作業がほとんど要りません。そのかわり建設費は高くなります。
ほかの3つを見ておきます。
選択肢1の道床は、レールやまくらぎを支えて荷重を広い面積に散らし、路盤へ伝える部分です。バラスト軌道では砕石の層、スラブ軌道ではコンクリート版がその役目を果たします。
選択肢2の建築限界は、この範囲には物を置いてはいけないという空間です。車両が通る空間である車両限界より外側に、余裕を見て定められます。
電気工事では、電柱やき電線の支持物をこの限界の外に立てる必要があります。
選択肢3の軌道中心間隔は、複線などで並んでいる軌道の中心線どうしの距離です。すれ違う車両が接触しない幅を確保します。
スラブ軌道とはどんな軌道か。
路盤の上にプレキャストのコンクリート版を並べ、その上にレールを留める軌道です。バラストを使わないので狂いにくく、保守が少なくてすみます。
建築限界とは何か。
建造物を構築してはならない軌道上の限界です。車両限界より外側に余裕を見て定められ、電柱や支持物はこの外に立てます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月