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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.23を解説、部分放電法は場所を測らない

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.23は、地中電線路における高圧ケーブルの故障点測定法に関する問題です。この問題では、4つのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、ケーブルの試験方法の名前を4つ並べて仲間外れを探させるものです。引っかけの核心は場所を測る方法かどうかで、劣化を見つける方法が混ぜてあることに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な方法)

各選択肢の正誤

選択肢 故障点測定か 解説
1 ○(適当) 健全相との静電容量の比から断線位置を割り出す
2 ×(適当でない) 部分放電法は劣化診断。壊れる前の絶縁の傷みを見る
3 ○(適当) ブリッジの抵抗の比から地絡点までの距離を出す
4 ○(適当) パルスを送り、反射が返るまでの時間から距離を出す

1・3・4は距離を出す方法です。部分放電法だけが場所を測っていません。

選択肢2のポイント(ここが適当でない)

部分放電とは、絶縁体の中にできた小さな空隙や異物のまわりで起きる、絶縁全体を貫かない放電のことです。絶縁が傷み始めた合図で、放置すると絶縁破壊につながります。

部分放電法は、この微小な放電を検出してまだ壊れていないケーブルの劣化の度合いを判定する方法です。予防保全のための診断で、事故が起きた後にどこで起きたかを探す道具ではありません。

残る3つは、すでに起きた故障の位置を出す方法です。静電容量法とマーレーループ法は比を使い、パルスレーダ法は時間を使うという違いはありますが、目的はどれも距離を求めることで揃っています。

覚え方

  • 部分放電法は壊れる前の診断、他の3つは壊れた後の位置探し
  • マーレーループ法はブリッジの比、静電容量法は容量の比で距離を出す
  • パルスレーダ法は、パルスの反射が返るまでの時間から距離を出す
  • 断線ならパルスレーダ法か静電容量法、地絡ならマーレーループ法が使いやすい

理解度チェック

Q.

部分放電法は何を調べる方法か。

絶縁体内部の微小な放電を検出して、ケーブルの劣化の度合いを判定する方法です。まだ壊れていない設備の予防保全に使うもので、故障点の位置は分かりません。

Q.

パルスレーダ法は、どのように故障点までの距離を求めるか。

ケーブルにパルスを送り、故障点で反射して戻るまでの時間を測ります。ケーブル内を伝わる速度が分かっているので、時間から距離が求まります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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