令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.13は、汽力発電と比べたコンバインドサイクル発電の特徴に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、2つの発電方式を比べる問題です。引っかけの核心は長いか短いかという向きで、コンバインドサイクルの利点の1つを逆に書いた記述に気づけるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
> この論点をやさしく解説:ディーゼル発電装置とは?ガスタービンとの違いを項目ごとに整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ガスタービンの排熱で蒸気を作るので、熱を二重に使える |
| 2 | ○(正しい) | 大きなボイラや給水系を回さないため、始動用電力が少ない |
| 3 | ×(誤り) | 起動・停止時間は短い。「長い」は逆 |
| 4 | ○(正しい) | ガスタービンは吸い込む空気の温度で出力が変わる |
選択肢3の「起動・停止時間が長い」という記述が誤りで、短いのがコンバインドサイクルの利点です。
汽力発電は、ボイラで水を沸かして蒸気を作るところから始めます。大量の水を温めるのに時間がかかるので、起動には何時間もかかります。停止も、急に冷やすと熱の応力で機器を傷めるためゆっくり下げます。
コンバインドサイクルはまずガスタービンが回ります。燃料に点火すればすぐ出力が出るので、水を沸かす時間を待たずに発電を始められます。需要の変化に合わせて動かしやすいのが特徴です。
選択肢1・2・4は同じ構造から出てくる特徴です。ガスタービンが主役だから熱効率が高く、始動用電力が少なく、大気温度の影響を受けます。3だけがこの筋から外れています。
コンバインドサイクル発電の起動時間が汽力発電より短いのはなぜか。
ガスタービンが先に立ち上がり、ボイラで大量の水を沸かす時間を待たずに発電を始められるからです。停止も速く、需要の変化に合わせやすくなります。
コンバインドサイクル発電の出力が大気温度に左右されるのはなぜか。
ガスタービンが空気を吸い込んで圧縮するためです。気温が高いと空気の密度が下がり、同じ体積で吸い込める空気の量が減るので出力が落ちます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月