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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.4を解説、倍率は全抵抗を内部抵抗で割る

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.4は、直列抵抗器で電圧計の測定範囲を拡大したときの最大指示値を求める問題です。この問題では、4つの組合せの中から、適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、倍率器の考え方(内部抵抗と直列抵抗の分圧)を使う計算問題です。なかでも核心は端子ごとに直列に入る抵抗を数え直すことで、c端子ではRm2とRm1の両方が入ることに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(Vb=3 V、Vc=10 V)

選択肢2のポイント(正解の求め方)

与えられた値を整理します。

電圧計の内部抵抗 rv2,000 Ω、最大目盛 = 1 V

直列抵抗器 Rm14,000 Ω、Rm214,000 Ω

倍率器を付けたときの倍率は、回路全体の抵抗を電圧計の内部抵抗で割った値です。電圧計にかかるのは全体のうち内部抵抗の分だけなので、全体が内部抵抗の何倍かがそのまま測れる電圧の倍率になります。

b端子では、電圧計にRm1だけが直列に入ります。

倍率 = (4,000 + 2,000) ÷ 2,000 = 3

Vb = 1 × 3 = 3 V

c端子では、Rm2とRm1の両方が直列に入ります。

倍率 = (14,000 + 4,000 + 2,000) ÷ 2,000 = 10

Vc = 1 × 10 = 10 V

選択肢2の組合せが正しいということです。

引っかけはc端子でRm1を数え落とすことです。Rm2だけだと(14,000+2,000)÷2,000=8倍で8Vとなり、どれにも当たりません。また内部抵抗を足し忘れると、b端子で4,000÷2,000=2倍の2V、c端子で18,000÷2,000=9倍の9Vになります。

覚え方

  • 倍率器の倍率は (直列抵抗 + 内部抵抗) ÷ 内部抵抗。内部抵抗を足し忘れない
  • 端子が奥になるほど、直列に入る抵抗が積み重なる
  • 電圧計は測りたいところに並列、電流計は直列に入れる
  • 電流計の範囲を広げるのは分流器。こちらは並列に入れる

理解度チェック

Q.

内部抵抗2,000Ω・最大目盛1Vの電圧計に4,000Ωを直列に入れると、最大指示値はいくらになるか。

倍率は(4,000+2,000)÷2,000=3倍なので、3Vです。直列抵抗だけを内部抵抗で割ると2倍になってしまうので注意してください。

Q.

電圧計の測定範囲を広げる倍率器と、電流計の範囲を広げる分流器は、どうつなぐか。

倍率器は電圧計に直列、分流器は電流計に並列につなぎます。電圧計は分圧、電流計は分流で範囲を広げるからです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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