令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.52は、鉄骨構造におけるH形断面の形鋼梁に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、H形鋼の基本(ウェブとフランジが何を負担するか・補強に使う板)を問うものです。なかでも引っかけの核心はガセットプレートが何のための板かで、補強の板と接合の板を分けられるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ウェブは断面の中央にある板でせん断力を負担する |
| 2 | ○(正しい) | スチフナはウェブに直交して付ける補強板で、局部座屈を防ぐ |
| 3 | ○(正しい) | フランジは上下に離れているため曲げモーメントを負担する |
| 4 | ×(誤り) | ガセットプレートは部材どうしを接合する板。たわみ防止の板ではない |
選択肢4の「フランジのたわみ防止のため」という記述が誤りで、ガセットプレートは接合のための板です。
H形鋼の梁では、板の役割が断面の中で場所ごとに分かれています。中央のウェブがせん断力を、上下に離れたフランジが曲げモーメントを受け持ちます。
この断面を補強する板がスチフナです。ウェブに直交して溶接し、薄いウェブが局部的に座屈するのを防ぎます。選択肢2はこの説明です。
いっぽうガセットプレートは、ブレースや小梁など別の部材を取り付けるための添え板です。断面を補強するものではないので、たわみ防止という説明は成り立ちません。
ガセットプレートは何のための板か。
ブレースや小梁など、別の部材を取り付けるための添え板です。断面を補強するものではないため、フランジのたわみ防止という説明は誤りです。
H形鋼の梁で、ウェブとフランジはそれぞれ何を負担するか。
ウェブはせん断力、フランジは曲げモーメントを負担します。フランジが曲げに効くのは、断面の上下に離れて配置されているためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月