令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.47は、開削工法において用いる土留め(山留め)工の構造に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、土留め工の支保形式の基本(何で側圧を受けるか・掘削面の中に部材が残るか)を問うものです。なかでも引っかけの核心は控え杭タイロッド式の部材がどこにあるかで、掘削面の内と外を区別できるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 自立式は根入れ部の受働土圧だけで支えるため、良質地盤の浅い掘削向き |
| 2 | ○(正しい) | 切ばり式は配置を変えられるが、掘削面内の支保工が作業の障害になる |
| 3 | ○(正しい) | グランドアンカー式は掘削面内に切ばりがなく、偏土圧や広い掘削に有効 |
| 4 | ×(誤り) | 控え杭とタイロッドは掘削面の外(背面側)に設ける。掘削面内の障害にならない |
選択肢4の「掘削面内に、控え杭、タイロッドを設置する」という記述が誤りで、これらは掘削面の外に設けます。
土留め工の支保形式を見分ける手がかりは、掘削面の中に部材が残るかどうかです。残れば掘削機械や躯体の工事の邪魔になります。
控え杭タイロッド式は、土留め壁の背面側の地盤に控え杭を打ち、タイロッドで壁とつないで引っ張る方式です。部材はすべて掘削面の外にあるので、掘削面内は空いたまま使えます。問題文は場所を逆にしています。
掘削面内に部材が入るのは選択肢2の切ばり式です。選択肢3のグランドアンカー式も、アンカーを背面の地盤へ打つので掘削面内は空きます。
控え杭タイロッド式土留め工では、控え杭とタイロッドをどこに設けるか。
土留め壁の背面側、つまり掘削面の外に設けます。控え杭を打ってタイロッドで壁とつなぎ、引っ張って側圧に抵抗します。掘削面内には部材が残りません。
掘削面内に支保工が残るのはどの方式か。それによる不都合は何か。
切ばり式です。掘削面内に切ばりや腹起しが入るため、機械掘削や躯体構築のときに障害になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月