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令和7年度 1級電気工事施工管理技士 No.12を解説、Y−△始動は電圧1/√3・電流1/3

令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.12は、三相かご形誘導電動機の始動に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、かご形誘導電動機の始動の基本(始動電流の大きさ・Y−△始動の効き方・始動補償器の仕組み)を問うものです。なかでも引っかけの核心はY−△始動で電圧と電流の下がり方が違うことで、どちらが1/3でどちらが1/√3かを言い分けられるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高効率化で巻線抵抗が下がるため、始動電流は大きくなる傾向がある
2 ○(正しい) 始動電流は全電圧始動時の1/3になる
3 ×(誤り) 巻線にかかるのは定格電圧の1/√3「1/3」は電流のほうの値
4 ○(正しい) 始動補償器は三相単巻変圧器のタップで始動時に低い電圧を加える

選択肢3の「定格電圧の1/3の電圧が加わる」という記述が誤りで、Y結線のとき巻線にかかるのは定格電圧の1/√3です。

選択肢3のポイント(ここが誤り)

Y−△始動は、始動のあいだだけ巻線をY結線につなぎ、回り始めたら△結線に切り替える方法です。運転時の△結線では、各相の巻線に線間電圧がそのままかかります。

Y結線に組み替えると、各相の巻線にかかるのは線間電圧の1/√3になります。三相のY結線で相電圧が線間電圧の1/√3になるという関係が、そのまま出てくるためです。

電流のほうは、この電圧の低下と結線の違いが重なって、線電流が全電圧始動の1/3になります。選択肢2はこの電流の話、選択肢3は電圧の話で、問題文は電流の値を電圧に当てはめています。トルクも電圧の2乗に比例するので1/3です。

覚え方

  • Y−△始動は電圧が1/√3、電流とトルクが1/3(電圧だけ分母が違う)
  • Y結線の相電圧は線間電圧の1/√3。ここが出発点
  • トルクは電圧の2乗に比例。1/√3の2乗で1/3になる
  • 始動補償器は三相単巻変圧器のタップで低い電圧を加える別の方法

理解度チェック

Q.

Y−△始動法の始動時、各相の固定子巻線に加わる電圧は定格電圧の何倍か。

1/√3倍です。Y結線では各相の巻線に線間電圧の1/√3がかかります。1/3になるのは電圧ではなく電流とトルクです。

Q.

Y−△始動法で、始動電流と始動トルクはそれぞれ全電圧始動時の何倍になるか。

どちらも1/3です。トルクは電圧の2乗に比例するため、電圧が1/√3なら1/3になります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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