令和4年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.63は、図に示す品質管理に用いる管理図に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。応用能力問題なので選択肢が5つあります。
この問題は、安定状態と言える条件を分かっているかを問うものです。すべての点が管理限界内にあることが前提です。
何割かが入っていればよいというものではありません。
正解:選択肢4(100点中60点が限界内なら安定とした記述)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 工程が安定状態にあるか調べる | 適当。管理図の目的 |
| 2 | UCLは上側管理限界線。超えると異常 | 適当 |
| 3 | CLは中心線(平均値) | 適当 |
| 4 | 連続100点中60点が限界内なら安定 | 不適当。全ての点が限界内であること |
| 5 | 連続20点中16点が平均値以上なら異常 | 適当。かたよりの判定 |
最も不適当なのは選択肢4です。
引っかけの核心は、100点中60点という数字が過半数なので、合格の基準のように見えるところです。60点が入っているということは40点が限界の外に出ているということです。
管理限界線はばらつきが自然な範囲に収まっていれば、まず外に出ない位置に引かれています。40点も外れているなら、何か原因があると考えます。
| 状態 | 判定 |
|---|---|
| すべての点が限界内で、並び方にくせがない | 安定状態 |
| 限界を超えた点がある | 異常 |
| 限界内でも並び方にくせがある | 異常 |
選択肢5がその並び方のくせを見る判定です。1点ずつ見れば限界内でも、20点のうち16点が平均より上にかたよっていれば、何かが片側へ押している証拠になります。
管理図の見方には限界を超えたかどうかと、並び方にくせがないかの2つがあります。どちらかに当てはまれば異常と判断します。
選択肢2のUCLは上側、LCLは下側の管理限界線です。CLを中心に上下へ同じ幅で引きます。この幅は工程のばらつきから決めるもので、規格値とは別です。
選択肢3のCLは平均値です。図では点がCLをはさんで上下に散らばり、UCLとLCLの内側に収まっています。この図自体は安定状態を示しています。
工程が安定状態にあると言えるのはどんなときか。
すべての点が管理限界内にあり、かつ点の並び方にくせがないときです。何割かが入っていればよいというものではありません。
限界内に収まっていても異常と判断することがあるのはなぜか。
点の並び方にくせがある場合です。連続20点中16点が平均値以上といったかたよりは、何かが片側へ押している証拠になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月