令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.56は、工程管理に関する文章の空欄に当てはまる語句の組合せを問う問題です。4つの組合せのうち、最も適当なものを1つ選びます。
工程管理は、計画より遅れさせないことを目標に組み立てます。
問われるのは、実施工程を計画より上回る側と下回る側のどちらで管理するかです。
引っかけは、その向きを逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当な組合せ)
| 空欄に入る語句の組合せ | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 所要日数|原因を追及|経済効果|やや下回る | ×(誤り) | 実施工程は計画をやや上回る程度に管理する。下回れば工期に遅れる |
| ⑵ 所要日数|原因を追及|作業能率|やや上回る | ○(正しい) | 4つの空欄がすべて正しく並ぶ |
| ⑶ 実行予算|材料を変更|経済効果|やや下回る | ×(誤り) | 工程表が図表化するのは所要日数。実行予算ではない |
| ⑷ 実行予算|材料を変更|作業能率|やや上回る | ×(誤り) | 差が生じたときは原因を追及する。材料の変更ではない |
工程表は、工事の施工順序と所要日数を図表にしたものです。実行予算は原価管理の資料で、工程表が表すものではありません。
計画と実施に差が生じたときは、まず原因を追及します。材料を変更するのは原因を突き止めたあとの手段の一つにすぎません。
工程管理では、実施工程が工程計画をやや上回る程度に管理します。「やや下回る」では工期に間に合いません。
また、工程の進行状況を全作業員に周知徹底するのは作業能率を高めるためです。経済効果は原価管理の言葉で、周知徹底の目的には合いません。
4つの空欄がすべて正しく並ぶのは⑵だけです。
この問題が問う4点を、正しい語句で並べると次のとおりです。
| 論点 | 正しい語句 | 紛らわしい語句 |
|---|---|---|
| 工程表が図表化するもの | 施工順序と所要日数 | 実行予算 |
| 計画と実施に差が出たとき | 原因を追及して改善する | 材料を変更する |
| 進行状況を周知する目的 | 作業能率を高める | 経済効果を高める |
| 実施工程の管理の向き | 計画をやや上回る | やや下回る |
紛らわしい語句はいずれも原価管理の用語で、工程管理の話にすり替えられています。
問題:工程管理では、実施工程が工程計画よりもやや下回る程度に管理する。
〇か×か。
答え:×
やや上回る程度に管理します。
問題:工程計画と実施工程に差が生じた場合は、その原因を追及して改善する。
〇か×か。
答え:〇
原因を突き止めてから手を打ちます。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。工程管理の考え方は標準的な内容です。
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