令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.49は、一定の高さ以上のコンクリート造の工作物の解体作業における危険を防止するため、事業者が行うべき事項に関する問題です。4つの記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものを1つ選びます。
悪天候のときの決まりは、中止するか続けるかのどちらかしかありません。
問われるのは、危険が予想されるときに作業を中止するかどうかです。
引っかけは、中止の義務を「慎重に行う」と言い換える形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 強風、大雨、大雪等の悪天候のため危険が予想されるときは、当該作業を慎重に行わなければならない | ×(誤り) | 危険が予想されるときは作業を中止しなければならない。慎重に行うのでは義務を満たさない |
| ⑵ 外壁、柱等の引倒し等の作業を行うときは、引倒し等について一定の合図を定め、関係労働者に周知させる | ○(正しい) | 倒す瞬間を全員で共有する |
| ⑶ 器具、工具等を上げ、又は下ろすときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させる | ○(正しい) | 投げ下ろしによる飛来落下を防ぐ |
| ⑷ 作業を行う区域内には、関係労働者以外の労働者の立入りを禁止する | ○(正しい) | 解体中は崩壊の危険がある |
解体作業は、構造物を不安定な状態にしながら進める作業です。
強風や大雨で予想外の崩れ方をすれば、注意して作業していても避けられません。
悪天候のため危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければなりません。「慎重に行わなければならない」とする⑴は義務の中身が違います。
安全に関する規定では、注意して続けるという選択肢が用意されていない場面があり、ここもその一つです。
⑵の合図の周知、⑶のつり綱等の使用、⑷の立入禁止は、いずれも正しい記述です。
この問題に出た事項を、何を防ぐためかで並べると次のとおりです。
| 行うこと | 防ぐもの |
|---|---|
| 悪天候で危険が予想されるときは作業を中止する | 予想外の崩壊 |
| 引倒し等について一定の合図を定め周知する | 倒す瞬間の巻き込まれ |
| 器具、工具等はつり綱、つり袋等で上げ下ろしする | 飛来・落下 |
| 関係労働者以外の立入りを禁止する | 第三者の被災 |
悪天候のときだけが「やめる」で、他は「やり方を決める」ことで危険を防いでいます。
問題:悪天候のため作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を慎重に行わなければならない。
〇か×か。
答え:×
作業を中止しなければなりません。
問題:器具、工具等を上げ下ろしするときは、つり綱、つり袋等を労働者に使用させる。
〇か×か。
答え:〇
投げ下ろしによる飛来・落下を防ぐためです。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。事業者の義務は最新の法令で確認してください。
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