令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.24は、トンネルの山岳工法における覆工コンクリートの施工の留意点に関する問題です。4つの記述のうち、最も適当でないものを1つ選びます。
覆工コンクリートは、掘削で緩んだ地山が動き終わってから巻きます。
問われるのは、打込みを地山の変位が収束する前に行うか後に行うかです。
引っかけは、その前後を逆にする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も適当でない記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ つま型枠は、打込み時のコンクリートの圧力に耐えられる構造とする | ○(正しい) | 圧力ではらみ出すと断面が確保できない |
| ⑵ 打込みは、一般に地山の変位が収束する前に行う | ×(誤り) | 打込みは地山の変位が収束した後に行う。収束前に巻くと覆工にひび割れや変形が生じる |
| ⑶ 型枠の取外しは、コンクリートが必要な強度に達した後に行う | ○(正しい) | 強度不足で外すと自重で変形する |
| ⑷ 養生は、打込み後、硬化に必要な温度及び湿度を保ち、適切な期間行う | ○(正しい) | 坑内は風と温度変化を受けやすい |
トンネルを掘ると、周辺の地山は内側へ向かって少しずつ動きます。
この動きは支保工で受け止めながら徐々に収まっていき、計測でその収束を確認します。
覆工コンクリートの打込みは地山の変位が収束した後に行うのが原則で、「収束する前に行う」とする⑵は前後が逆です。
変位が続いている段階で覆工を巻くと、硬化したコンクリートが地山の動きを受けてひび割れや変形を生じます。
⑴⑶⑷のつま型枠の構造、型枠の取外し時期、養生は、いずれも正しい記述です。
覆工の各作業を、判断の基準で並べると次のとおりです。
| 作業 | いつ行うか | 判断の基準 |
|---|---|---|
| 打込み | 地山の変位が収束した後 | 内空変位・天端沈下の計測結果 |
| 型枠の取外し | 必要な強度に達した後 | コンクリートの強度 |
| 養生 | 打込み後、適切な期間 | 硬化に必要な温度・湿度 |
3つとも「見計らって外す・巻く」のでなく、計測値や強度で判断します。
問題:覆工コンクリートの打込みは、一般に地山の変位が収束する前に行う。
〇か×か。
答え:×
収束した後に行います。収束前だとひび割れや変形が生じます。
問題:覆工コンクリートの型枠の取外しは、コンクリートが必要な強度に達した後に行う。
〇か×か。
答え:〇
強度不足で外すと自重で変形します。
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出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。施工の留意点は標準的な内容で、最新の技術基準で確認してください。
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