令和8年2月の作業環境測定士試験 労働衛生一般 問18は、労働衛生保護具に関する問題です。
呼吸用保護具や化学防護手袋、聴覚保護具についての5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。
この問題は、呼吸用保護具の分類を中心に、化学防護手袋の耐透過性クラスや聴覚保護具の使い方まで、保護具の基本知識を横断して問うものです。
呼吸用保護具は大きく、外部から清浄な空気を引いてくる給気式と、酸素やボンベを装着者が持ち歩く自給式に分かれます。
引っかけの核心は、外部から空気を送る送気マスクを、ボンベを携行する自給式に混同させるところにあります。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。
正解:選択肢2(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 呼吸用保護具のうち厚生労働大臣の規格が定められたものは型式検定の対象とする記述で、正しい。 |
| 2 | ×(誤り) | 清浄な空気をホース等で送る送気マスクを「自給式呼吸器」とするのが誤り。送気マスクは外部から空気を引く給気式。 |
| 3 | ○(正しい) | 電動ファン付き呼吸用保護具と吸気補助具付き防じんマスクの送風の違い、後者は面体内が陽圧に保たれない場合があるとする記述で、正しい。 |
| 4 | ○(正しい) | 化学防護手袋の耐透過性が、最も低いクラス1から最も高いクラス6まで分類されるとする記述で、正しい。 |
| 5 | ○(正しい) | 非常に強烈な騒音では耳栓とイヤーマフを併用してよいとする記述で、正しい。 |
呼吸用保護具は、空気をどこから得るかで2系統に分かれます。
給気式は、その場の汚れた空気を吸わずに、ホースやパイプで外部の清浄な空気を装着者に送り込む方式です。送気マスクはこの給気式に属します。
一方の自給式は、清浄な空気や酸素を入れたボンベなどを装着者が身に付けて持ち歩き、そこから供給を受ける方式で、空気呼吸器や酸素呼吸器がこれにあたります。
供給源を背負って移動できる点が給気式との違いです。
選択肢2は、空気をホース等で外部から送る送気マスクの説明をしておきながら、その分類を「自給式呼吸器」と取り違えています。
供給源が外部にある送気マスクは給気式であり、供給源を携行する自給式とは別系統です。
説明の中身は給気式そのものなのに、結びの分類名だけ自給式にすり替わっている点が誤りになります。
問題:清浄な空気をホースやパイプで外部から作業者に送る送気マスクは、自給式呼吸器に分類されるか。
いいえ。送気マスクは外部から空気を引いて送る給気式の呼吸用保護具です。自給式はボンベなどの供給源を装着者が携行する方式で、空気呼吸器や酸素呼吸器がこれにあたります。
問題:化学防護手袋の耐透過性のクラスは、どのように番号が振られているか。
耐透過性が最も低いものをクラス1とし、最も高いものをクラス6として、6段階に分類します。数字が大きいほど化学物質を通しにくい手袋です。
出典
※ 最終更新:2026年6月