作業環境測定士 独学ノート
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令和7年8月 作業環境測定士試験 労働衛生関係法令 問4を解説(呼吸用保護具の譲渡制限・検定)

令和7年8月の作業環境測定士試験 労働衛生関係法令 問4は、国内で製造され使用される呼吸用保護具の譲渡制限と検定に関する問題です。

5つの記述のうち、誤っているものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は、呼吸用保護具をめぐる3つの仕組み、譲渡制限(規格の具備)型式検定使用制限(合格標章)がどの器具にかかるかを問うものです。

防毒マスクや防じんマスク、電動ファン付き呼吸用保護具は厚生労働大臣が定める規格を具備し、登録検定機関の検定を経たものでなければ譲渡してはならず、使用してはなりません。

引っかけの核心は、検定の区分を「型式検定」と「個別検定」で取り違えるところにあります。両者は別の手続きで、対象品目も分かれています。

※ 問題文そのものは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が公表している試験問題で確認できます。

正解:選択肢5(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
1○(正しい)一酸化炭素用防毒マスクは、厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡が制限される器具に当たるので正しい。
2○(正しい)硫化水素用防毒マスクは、規格を具備しなければ譲渡してはならない器具には該当しないとする記述で、正しい。
3○(正しい)ハロゲンガス用防毒マスクは型式検定の対象で、合格標章が付されたものでなければ使用してはならないので正しい。
4○(正しい)使い捨て式防じんマスクは、登録を受けた者が行う型式検定の対象とする記述で、正しい。
5×(誤り)電動ファン付き呼吸用保護具を「個別検定を受けなければならない」とするのが誤り。正しくは型式検定の対象。

選択肢5のポイント(ここが誤り)

登録検定機関が行う検定には、型式検定個別検定の2種類があります。

型式検定は、その型式が規格に適合しているかを審査し、合格すれば同じ型式で量産される製品に共通して使えるものです。

個別検定は、製品を一つひとつ検定するもので、ボイラーやゴム製防護具など対象品目が法令で限定されています。

電動ファン付き呼吸用保護具は、防じんマスク・防毒マスクなどと同じく型式検定の対象です。

選択肢5は、これを「個別検定を受けなければならない」として検定の区分を入れ替えています。

検定そのものが必要な点は正しいので一見もっともらしく見えますが、型式検定と個別検定の取り違えがそのまま誤りになります。

選択肢3・4が示すとおり、ハロゲンガス用防毒マスクも使い捨て式防じんマスクも型式検定の対象です。

呼吸用保護具のたぐいは型式検定でそろえて覚えておくと、この種の入れ替えに引っかかりにくくなります。

覚え方

  • 呼吸用保護具(防じんマスク・防毒マスク・電動ファン付き)=型式検定の対象(個別検定ではない)
  • 型式検定=型式が規格に適合するかを審査/同じ型式の量産品に共通で通用
  • 個別検定=製品を一つずつ検定(ボイラー・第二種圧力容器・ゴム製防護具など限定品目)
  • 検定合格品には合格標章=標章のないものは使用してはならない
  • 譲渡制限=厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ譲渡してはならない

理解度チェック

問題:電動ファン付き呼吸用保護具が受けるべき検定は、型式検定と個別検定のどちらか。

答えを見る

型式検定です。電動ファン付き呼吸用保護具は、防じんマスクや防毒マスクと同じく型式検定の対象で、個別検定ではありません。「個別検定を受けなければならない」とする記述は誤りになります。

問題:型式検定と個別検定は、何が違うのか。

答えを見る

型式検定は、その型式が規格に適合しているかを審査し、合格すれば同じ型式で作られる製品に共通して通用します。個別検定は、製品を一つひとつ検定するもので、対象品目が法令で限定されています。呼吸用保護具は型式検定の側です。

出典

  • 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「作業環境測定士試験(労働衛生関係法令)令和7年8月」公表試験問題 問4・公表正答。
  • 労働安全衛生法 第42条(譲渡等の制限等)・第44条(個別検定)・第44条の2(型式検定)、同法別表第2、労働安全衛生法施行令 第13条・第14条・第14条の2(e-Gov法令検索)。

この記事を書いた人

作業環境測定士 独学ノート 編集部

作業環境測定士試験を独学で受ける人のための学習ノートの編集部です。