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平成30年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問5を解説|公害防止管理者の業務

平成30年度 ダイオキシン類概論 問5は、工場に置く公害防止の担当者のうちダイオキシン類を受け持つ者に、法令がどこまでの仕事を割り当てているかに関する正誤問題です。定められていないものを選びます。

この問題のポイント

業務の一覧は、燃料や原材料の検査に始まり、施設の面倒を見ること、測定を行って記録すること、非常時の手当てまで、現場で発生を抑えるために必要な行為が順に並んでいます。並びを丸暗記しようとすると量が多くて挫折しますが、着目すべきは設備の種類ごとに割り当てられた行為が違うという一点です。汚れを生み出す側の設備と、それを処理する側の設備とでは、管理者が踏み込める範囲が同じではありません。引っかけはまさにその境目を一段またいだところに置かれています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(定められていない業務)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(定めあり)何を燃やし何を投入するかが発生量を左右するため、入口側の確認は業務の筆頭に置かれています。
(2)○(定めあり)処理側の設備とその付属設備については、動かすこと・見ること・直すことまでが業務です。
(3)×(定めなし)発生側の設備について業務とされているのは点検までで、直す行為までは含まれていません。
(4)○(定めあり)出口側の量を測り、その結果を記録に残すことも業務として明記されています。
(5)○(定めあり)非常時に急場をしのぐ手当てを実行することも、業務の一つとして挙げられています。

選択肢(3)のポイント(ここが定められていない)

業務の一覧を設備の種類で束ね直すと、線の引かれ方がはっきりします。発生側の設備については点検まで、処理側の設備とその付属設備については操作・点検・補修まで、そして測定機器については点検と補修まで、という三通りの範囲です。つまり直す行為が業務に含まれるのは処理側の設備と測定機器だけであり、発生側の設備を直すことは管理者の業務として挙げられていません。

この線引きには理由があります。発生側の設備は、製造や焼却といった本業そのものを担う心臓部で、その改造や修繕は生産計画や設備投資の判断と切り離せません。公害防止の担当者に修繕まで背負わせると、本業の運営権限まで抱え込むことになって役割の枠を越えてしまいます。一方、処理側の設備は公害防止のためだけに置かれた装置ですから、管理者が自ら操作し、不調なら直すところまで任せるのが理にかないます。この対比を押さえておけば、他の科目の管理者業務が問われたときにも同じ物差しで判断できます。

覚え方

  • 設備の種類で範囲が違う。発生側は点検まで、処理側は操作・点検・補修まで
  • 補修が付くのは処理側の設備と測定機器の二つだけ。
  • 業務の並びは、入口の検査から出口の測定・記録、そして事故時の応急措置へと流れる。
  • この切り分けは大気関係や水質関係の管理者でも同じ形。科目をまたいで使える。

理解度チェック

Q.

発生施設について、管理者の業務とされているのはどこまでですか。

点検までです。補修は業務として挙げられていません。補修まで入るのは処理施設とその付属施設、および測定機器です。

Q.

入口側で行う業務としては何が定められていますか。

使用する燃料又は原材料の検査です。何を投入するかが発生量を大きく左右するため、業務の最初に置かれています。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「平成30年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF