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平成30年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問2を解説|排出ガス・排出水の測定回数

平成30年度 ダイオキシン類概論 問2は、規制の網がかかった施設や事業場を持つ側に課された、自分で汚れ具合を調べて確かめる義務の頻度に関する正誤問題です。正しいものを選びます。

この問題のポイント

数字を一つ選ぶだけの問題ですが、選択肢は3年おきから毎月までと幅広く並んでおり、うろ覚えだと真ん中あたりで迷います。押さえるべきは、煙側と水側で別々の頻度が定められているわけではなく、どちらにも同じ頻度が課されている点です。ばい煙の濃度計のように連続で監視する仕組みを思い浮かべると頻度を高く見積もりがちですが、この物質の測定は試料採取から精製、分析まで手間と費用が大きく、常時監視にはなじみません。その事情が頻度の設定に表れています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(正しい記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)間隔が空きすぎており、法が課している最低限の頻度に届きません。
(2)×(誤り)これも間隔が長く、定められた回数を満たしません。
(3)○(正しい)年に1回以上という頻度が、排出ガスと排出水のどちらにも共通して課されています。
(4)×(誤り)半年ごとという刻みは、この法律が定める最低回数ではありません。
(5)×(誤り)毎月という頻度は分析にかかる手間の実情ともかけ離れており、条文の定めと一致しません。

選択肢(3)のポイント(ここが正しい)

この義務は、規制対象となる施設や事業場を持つ側が、自分の出している排出ガスや排出水を自ら測って結果を残し、都道府県知事へ報告するという自主測定の枠組みの一部です。頻度は年に1回以上で、煙を出す側も水を出す側も同じ扱いになっています。大気は年1回で水質は半年ごと、といった具合に分けて覚えている人が多いのですが、この法律ではその区別を設けていません。

頻度が年単位に収まっているのは、この物質の測定が簡単ではないからです。極めて薄い濃度を、多数の異性体ごとに分けて定量する必要があり、試料採取から結果が出るまでに時間も費用もかかります。連続監視のイメージで毎月や半年ごとを選ぶと外します。逆に、数年おきという選択肢を選んでしまうと、年度ごとの排出状況を継続して把握するという制度の狙いから外れてしまいます。年に1回以上という水準は、実務上の負担と監視の継続性の折り合いがついた線だと理解しておくと記憶に残ります。

覚え方

  • この法律の自主測定は排出ガスも排出水も年1回以上で共通。
  • 測定は分析に手間がかかるため、月単位・半年単位の刻みにはならない。
  • 測ったら記録を残し、都道府県知事へ報告するところまでが一組。
  • 数年おきの選択肢は、毎年の状況把握という制度の狙いと矛盾する。

理解度チェック

Q.

排出ガスと排出水とで、測定の頻度は違いますか。

同じです。どちらも年に1回以上と定められており、大気側と水質側で頻度を分けてはいません。

Q.

測定の頻度が月単位にならないのはなぜですか。

ごく低い濃度を異性体ごとに分けて定量する必要があり、採取から分析までの手間と費用が大きいためです。連続監視にはなじみません。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「平成30年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF