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平成30年度 公害防止管理者 ダイオキシン類概論 問1を解説|環境基準の達成期間等

平成30年度 ダイオキシン類概論 問1は、ダイオキシン類の環境基準について、いつまでに目標へ届かせるかという行政上の扱いを示した告示の一節に関する穴埋め問題です。正しい組合せを選びます。

この問題のポイント

この一節は三つの文からできており、状況ごとに求められる姿勢が書き分けられています。まだ目標に届いていない場所には一日も早い達成を、すでに届いている場所には現状を崩さないことを求める、という対になった構えです。そのうえで三つ目の文だけが、ほかの二つとは性格の違う手当てを定めています。引っかけの核心はこの三つ目で、対象がどの媒体なのかを取り違えると組合せが総崩れになります。時間の切迫度を表す語が二種類まぎれ込んでいる点にも注意が要ります。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)

各選択肢の正誤

空欄入る語句読み解き
可及的速やか目標に届いていない地域・水域は、できる限り早い達成に努める書きぶりです。年限を切った期限ではありません。
維持すでに届いている地域・水域に求められるのは、状態を保つことです。さらに良くする改善までは求めていません。
土壌三つ目の文は媒体を一つに絞った特則で、汚れが場に留まり続ける媒体を名指しています。
早期アとは別の語が当てられます。同じ語を繰り返さないことが、この空欄を決める手がかりになります。
必要な達成が見込めないときに講じるのは、環境影響を防ぐために要る措置です。急場しのぎの応急措置とは別物です。

ここが分かれ目

最大の関門は三つ目の文の主語です。大気や水質は、汚れの原因を絶てば流れや拡散によって時間とともに薄まっていく余地があります。ところが土壌は動きが乏しく、いったん入り込んだものがその場に残り続けます。そのため目標到達を待っているだけでは影響が続いてしまうという事情があり、達成が見込めない場合には別の手当てを講じて影響そのものを断つ、という特則が土壌にだけ置かれています。ここを大気や水質と読み替えた選択肢は、この特則を置いた理由と噛み合いません。

もう一つの落とし穴が、時間の切迫度を表す語の使い分けです。未達成の地域に向けた文と、土壌の特則の中では別の語が使われており、どちらにも同じ語を当てはめた組合せは成り立ちません。また、すでに目標を満たしている場所に求められているのは現状の保持であって、そこからさらに水準を引き上げる改善までは書かれていません。維持と改善のどちらが入るかで迷ったら、環境基準が行政上の目標であって上限のない努力義務ではない、という位置づけに立ち返ると判断できます。

覚え方

  • 三つの文は未達成なら早期達成、達成済みなら維持、土壌だけ特則という三段構え。
  • 特則が土壌に置かれるのは、汚れがその場に留まって薄まりにくいから。
  • 時間を表す語は文ごとに使い分けられる。同じ語が二か所に並ぶ組合せは疑う。
  • 達成済みの場所に求められるのは維持。改善と書いてあったら行き過ぎ。

理解度チェック

Q.

環境基準がすでに達成されている地域や水域には、何が求められますか。

その状態を維持することです。さらに水準を引き上げる改善までは求められていません。

Q.

達成が見込めない場合の特則は、どの媒体について置かれていますか。

土壌です。必要な措置を講じて、土壌の汚染に起因する環境影響を防ぐことと定められています。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「平成30年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類概論 問題・正解」(公式PDF