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令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.46を解説、揺れ止めは要る

令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.46は、ディーゼル発電設備の施工に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、防振装置と耐震ストッパの役目の違いを分かっているかを問うものです。防振は日常の振動、耐震は地震のときと、相手にする揺れが違います。

片方があるからもう片方は要らない、とはなりません。

正解:選択肢2(耐震ストッパを省略した)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 通気管に引火防止網 油蒸気への引火を防ぐ。適当
2 耐震ストッパを省略 防振装置があっても省略できない。不適当
3 主燃料タンクに緊急遮断弁 油面が高いと自然に流れ出る。適当
4 ケーブルに余長 振動で張力がかからないように。適当

最も不適当なのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

ディーゼル発電機は、シリンダの爆発で動くため運転中の振動が大きい機械です。そこで防振装置(防振ゴムやばね)を挟んで基礎に据えます。

ただし防振装置は柔らかいから振動を吸収できるのであって、機器を固定する力はほとんどありません。地震で大きく揺すられると、発電機が防振装置の上で滑ったり、跳ねて転倒したりします。

これを止めるのが耐震ストッパです。

防振装置:運転中の細かい振動を建物へ伝えない(ふだんの揺れ担当)
耐震ストッパ:地震で機器が動きすぎるのを受け止める(非常時の揺れ担当)

役目が違うので、両方とも必要です。選択肢2は「共通台板が振動するため」を理由に耐震ストッパを省いていますが、振動があるからこそ防振装置を使うのであって、それは耐震ストッパを省く理由になりません。

非常用発電設備は地震のあとに動かなければ意味がない設備です。地震で転倒してしまえば、停電したときに電気を作れません。

ほかの3つも見ておきます。

選択肢 なぜ正しいか
1 燃料タンクの通気管からは油の蒸気が出る。外の火が中へ入らないよう、端部に引火防止網を付ける
3 主燃料タンクの油面が高いと、配管が壊れたときサイフォンのように油が流れ続ける。タンクの直近で止められるよう緊急遮断弁を設ける
4 発電機は運転中に振動するので、ケーブルが突っ張ると端子部が傷む。余長をもたせる

覚え方

  • 防振装置はふだんの振動、耐震ストッパは地震のとき。両方要る
  • 防振装置は柔らかいので機器を固定できない
  • 主燃料タンクの油面が高い→緊急遮断弁でサイフォン流出を止める

理解度チェック

Q.

防振装置を付けても耐震ストッパが必要なのはなぜか。

防振装置は柔らかく機器を固定する力がないため、地震で滑ったり転倒したりするのを止められないからです。

Q.

主燃料タンクの直近に緊急遮断弁を設けるのはなぜか。

油面が小出タンクより高いと、配管が壊れたときに油が流れ続けてしまうため、タンクの直近で止められるようにします。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
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