令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.20は、一般送配電事業者が供給する電気の電圧について、空欄に当てはまる数値の組合せとして電気事業法上 正しいものを選ぶ問題です。
この問題は、標準電圧100 Vに対する維持すべき値を覚えているかを問うものです。基準は100 Vではなく101 Vです。
1 Vずれているのが引っかけどころです。
正解:選択肢4(ア=101/イ=6)
| 選択肢 | ア | イ | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 103 | 3 | どちらも条文と違う |
| 2 | 103 | 6 | イは合うがアが違う |
| 3 | 101 | 3 | アは合うがイが違う |
| 4 | 101 | 6 | 条文どおり |
正しいのは選択肢4です。
電気事業法施行規則第38条は、維持すべき電圧の値を表で定めています。
電気事業法施行規則 第38条(抜粋)
標準電圧 百ボルト → 維持すべき値 百一ボルトの上下六ボルトを超えない値
標準電圧 二百ボルト → 維持すべき値 二百二ボルトの上下二十ボルトを超えない値
この2つは、数字の作り方が違います。
| 標準電圧 | 中心の値 | 幅 | 範囲 |
|---|---|---|---|
| 100 V | 101 V | ±6 V | 95 V 〜 107 V |
| 200 V | 202 V | ±20 V | 182 V 〜 222 V |
200 Vのほうは101の2倍で202ですが、幅は6の2倍の12ではなく20です。単純な倍ではないので注意します。
中心が100 Vでなく101 Vになっているのは、配電線での電圧降下を見込んでいるためです。変圧器から遠い家では電圧が下がります。
101 Vが中心になっている理由
変圧器の近く → 高めに出る
変圧器から遠い → 電圧降下で低めになる
↓
少し高めを中心にしておけば、遠い家も下限に収まる
条文の言い方は「維持するように努めなければならない」です。努力義務として書かれています。
周波数についても、同じ条の第2項で定められています。
周波数の値
その者が供給する電気の標準周波数に等しい値
周波数には電圧のような幅がありません。50 Hzなら50 Hz、60 Hzなら60 Hzと書かれています。
標準電圧200 Vの維持すべき値はいくつか。
202 Vの上下20 Vを超えない値です。範囲は182 Vから222 Vになります。
中心の値が100 Vでなく101 Vなのはなぜか。
配電線での電圧降下を見込んでいるからです。少し高めを中心にしておけば、変圧器から遠い需要家でも下限に収まります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月