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令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.13を解説、微粉炭機は燃料側

令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.13は、火力発電所の燃焼ガスによる大気汚染を軽減するために用いられる装置として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、装置が燃やす前と燃やした後のどちらにあるかを分けられるかを問うものです。引っかけの核心は、微粉炭機が燃料をつくる側の設備である点にあります

燃焼ガスには触れません。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 装置 解説
1 脱硫装置 燃焼ガスから硫黄酸化物を取り除く
2 脱硝装置 燃焼ガスから窒素酸化物を取り除く
3 電気集じん器 燃焼ガスからばいじんを取り除く
4 微粉炭機 石炭を粉にする設備。燃やす前の側にある

最も不適当なのは選択肢4です。

選択肢4のポイント(ここが答え)

微粉炭機(ミル)は、石炭を細かい粉にしてボイラへ送るための機械です。石炭火力発電所で使われます。

粉にするのは、よく燃えるようにするためです。塊のままでは表面しか燃えません。

結果として燃え残りが減り、間接的にはばいじんの発生が減ります。ただし燃焼ガスを処理する装置ではありません。問題文が聞いているのは燃焼ガスの側です。

3つの排煙処理装置は、それぞれ違うものを取り除きます。

装置 取り除くもの しくみ
脱硫装置 硫黄酸化物(SOx 石灰石のスラリーに吸収させる
脱硝装置 窒素酸化物(NOx アンモニアと触媒で窒素と水に分ける
電気集じん器 ばいじん(すす・灰) 高電圧で帯電させ、電極板に吸着させる

電気集じん器は電気工事に関わる装置です。数万Vの直流高電圧をかけて、粒子をマイナスに帯電させます。

電気集じん器のしくみ

 ① 放電極に高電圧をかける
 ② コロナ放電で粒子が帯電する
 ③ プラス側の集じん極に引き寄せられて付着する
 ④ 槌でたたいて落とし、ホッパへ集める

3つの装置は、燃焼ガスの通り道に順番に置かれます。脱硝 → 電気集じん → 脱硫の順が代表的です。

覚え方

  • 「脱」=硫黄酸化物、「脱」=窒素酸化物。漢字がそのまま対象
  • 電気集じん器はばいじんを高電圧で吸着させる
  • 微粉炭機は燃やす前の設備。排煙処理ではない

理解度チェック

Q.

脱硝装置は何をどうやって取り除くか。

窒素酸化物(NOx)です。アンモニアを吹き込み、触媒の働きで窒素と水に分解します。

Q.

微粉炭機は何のための装置か。

石炭を細かい粉にしてボイラへ送るための装置です。よく燃えるようにするのが目的で、燃焼ガスを処理するものではありません。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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