令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.41は、ネットワーク工程表においてイベント⑨の最早開始時刻を求める問題です。能力問題なので選択肢が5つあります。
この問題は、ダミーも経路として数えることを分かっているかを問うものです。⑧から⑨への破線が答えを決めています。
実線だけを見ると21日になり、選択肢にありません。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(26日)
| 選択肢 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 15日 | ⑦経由のHだけを見た値(10+5) |
| 2 | 18日 | ⑦からLをたどった値。⑨を通らない |
| 3 | 20日 | ⑥の最早開始時刻。⑨ではない |
| 4 | 26日 | ⑧経由のダミーが決める |
| 5 | 37日 | ⑨より先まで進んだ値 |
正しいのは選択肢4です。
最早開始時刻はそのイベントへ入るすべての経路のうち、いちばん遅い値です。前のイベントから順に埋めていきます。
① = 0
② = ① + A(3) = 3
③ = ① + C(10) = 10
④ = max{ ①+B(4)=4 , ②+D(4)=7 , ③+ダミー(0)=10 } = 10
⑤ = ④ + F(6) = 16
⑥ = max{ ③+G(4)=14 , ⑤+I(4)=20 } = 20
⑦ = ② + E(7) = 10
⑧ = ⑥ + K(6) = 26
ここまで来たら⑨に入る経路を全部並べます。
⑨ = max{ ⑦+H(5)=15 , ⑤+J(5)=21 , ⑧+ダミー(0)=26 }
= 26日
実線のHとJだけを見ると21日です。ところが選択肢に21日はありません。見落としがあると気づく仕掛けになっています。
⑧から⑨へ引かれた破線がダミーです。作業も日数もありませんが、前後関係だけを表します。⑧が終わらなければ⑨に進めないという意味なので、⑧の26日がそのまま⑨に効きます。
もうひとつ、③から④へのダミーも同じ働きをしています。④はBやDより③の10日で決まります。ここを飛ばすと⑤以降がすべてずれます。
ダミーは日数が0なので足し算では何も足しませんが、前のイベントの値をそのまま持ち込みます。実線と同じ重みで比べる相手になります。
最早開始時刻はどう求めるか。
そのイベントへ入るすべての経路について「前のイベントの値+所要日数」を出し、いちばん大きい値を取ります。
ダミー(破線)はどう扱うか。
日数0の経路として扱います。作業はありませんが前後関係を表すので、前のイベントの値がそのまま比べる相手になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月